いつもながらの完成度 ◆ 「なぜ日本は焼き尽くされたのか~米空軍幹部が語った“真相”~」



「1945年、日本はなぜ焼け野原になったのか?アメリカ軍内を取材中の2017年4月、半世紀以上前の空軍幹部246人の肉声テープを発見。日本への空爆を計画し実行したカーチス・ルメイなど幹部の貴重な証言だった。軍内の記録用インタビューのため、野望や焦りなど本音が赤裸々に語られていた。膨大な予算のB29開発の失敗。陸海軍との対立や屈辱。米大統領の圧力。後のない空軍幹部たち…日本への無差別爆撃の真相に迫る」NHKオンデマンド

 

無差別爆撃というのはアメリカのやり方で、その残虐性のあらわれだと思っていました。

 

しかし、この番組を観るとそれにいたるまでにアメリカ軍の中での政治的駆け引きがあったことがわかります。

 

 

なかなか結果の出なかった陸軍の下部組織“航空隊”が、この東京大空襲の成果により戦後、悲願の独立「空軍」設立につながったそうな。

 

 

もともと4兆円という莫大な予算をかけて開発された“B29”は、敵の重要施設だけを、敵機が追ってこれない1万メートル上空(※当時は不可能とされていたそうです)からピンポイントで狙うことが目的だったようです。

 

ところが結果が出ず、大統領の圧力もあり“一線を踏み越えた”という・・・。

 

 

 

アメリカの識者によると、原爆投下は“焼夷弾による絨毯爆撃”を止めるためのもので、問題は市民をターゲットにする“無差別爆撃”に手を染めたことだとか。(無差別攻撃をするとドイツと同じだという意識があったようです)

 

う~ん、そういう解釈があったか・・・。

 

 

さすがBS1スペシャル、見応えがありました。いつもながらの完成度です。

 

 

 

それでは・・・・。

 

 

 

2017年 98分

ホラー映画のクラシック ◆ 「ハロウィン Extended Edition」



13日の金曜日」と同じような展開。若者がマスクを被った男に次々と殺されていきます。ただ舞台はキャンプ場ではなく住宅街。

 

13日の金曜日」の公開が1980年。「ハロウィン」が1978年なので、メジャーな「13日の金曜日」のほうが、この作品から着想を得たのかもしれません。

 

 

ストーリー的には典型的なホラー映画ですが、わかっていても、そこそこ楽しめます。

 

 

この「 Extended Edition」は「ハロウィン」の公開25周年を記念し発売され、未公開シーン12分を加えたものだとか。吹替えで観ていてもところどころ、オリジナル音声になります。そこが追加シーンかと(笑)。

 

 

観るモノに困ったらどうぞ。

 

 

 

それでは・・・・。

 

 

 

2010年(1978年) アメリカ 日本語吹替あり

ティル・シュヴァイガーを主演 ◆ 「ガン・ドッグ」



「『ガーディアン』などのティル・シュヴァイガーを主演に迎えたアクション。身勝手なマッチョ男と超人的な記憶力を持つ男が、大統領令嬢誘拐事件に挑む。主人公のバディを、ドラマ「ユー・アー・ウォンテッド」シリーズなどのマティアス・シュヴァイクホファーが熱演。俳優としても活動してきたトルステン・クンツラーがメガホンを取る」シネマトゥデイ

 

とありますが、アクションテイストのコメディと言ったほうだいいかもしれません。

 

映画サイトの評価は低いですが、暇つぶしにはなるかもです(笑)。

 

 

 

それでは・・・・。

 

 

 

2018年 ドイツ 日本語吹替あり

なかなか哲学的 ◆ 「アントニオ・バンデラス リベンジャー -復讐者-」



有罪を無罪に変えてしまうほど凄腕の弁護士が主人公。ある日、彼の妻と娘が殺されます。警察の調査は暗礁に・・・。そして自ら復習へと立ち上がるという展開。

 

 

「男性は1日17000語、女性は1日20000語、私は1日80000語を話した」というナレーションが入るほど雄弁だったアントニオ・バンデラス演ずる主人公が、言葉を封印することによって、感覚を研ぎ澄まし真実を解明していくさまは、なかなか哲学的なアプローチで好感が持てます。

 

劇中のチャプターも“マルクス・アウレリウス・アントニヌの自省録”から引用されていて、深みを感じます。

 

ただですね~、殺陣も含めて少し“ちゃっちい”んですよ仕上がりが。惜しい(笑)。

 

 

それを差し引いても、「まぁまぁ」ってとこでしょうか・・・。

 

 

 

それでは・・・・。

 

 

 

2015年 ブルガリア 日本語吹替あり

国民的人気を集めた実在の銀行強盗 ◆ 「バンディット 実在した最強無敵の銀行強盗」



ハンガリーで実在した強盗犯の半生を描いた作品。(なんと27回中失敗は1件だとか・・・)

 

悲惨な幼少期、亡命、市民権のない生活と過酷な状況が主人公に大いなる決断をさせます。

 

 

派手さはありませんが、グイグイ引き込まれました。

 

 

なかなかおススメです。

 

 

 

それでは・・・・。

 

 

 

2017年 ハンガリー 日本語吹替あり

“気を使い過ぎるのは解決策にならず” ◆ 「自己肯定感が低いあなたが、すぐ変わる方法」



前回紹介した

laozi.hatenablog.com

と同じ大嶋信頼さんの著作。

 

“自己肯定感”の低さに苦しんだという自らの経験も踏まえながら、今回も“嫉妬”や“万能感”という切り口で分析、解決法を提示してくれています。

 

分析はかなり鋭く、説得力があります。が、解決法は少し微妙な感じがしないでもありません(笑)。言葉のつぶやき(呪文的な)を使うので、少しスピリチュアルな感じですかね~。

 

 

一番腑に落ちたのは、対人の気の使い方。

 

「うまくやりたい」あるいは「嫌われたくない」という意識から、下手にでると、相手は自分のほうが上だと認識する(無意識に)ので、ますますやっかい人物になってしまうと・・・。冷静に見て、自分の順列通り振舞う(動物的ではありますが)ほうが収まりがよく、人間関係もうまく機能するというようなくだりがあります。

 

これは、今までの人生経験に照らし合わせても納得がいきます。

 

波を立てたくないときなど、ついつい必要以上に相手に気を使ってしまうのですが、そういう時に限って事態は悪化しますもんね~。

 

言葉は悪いですが「何やコイツ」って感じで開き直ったほうが、逆に相手がすり寄ってきて問題解決、てなことが多かったような・・・。

 

態度や言葉という意味ではなく、認識、心構えの話ですが、そういうのって伝わりますよね~?

 

 

 

なかなか“考え方・感じ方”を変えることなんてできませんが、“気を使い過ぎるのは解決策にならず”というのを意識しているだけで、少しはものごとがいいほうに転がるかもしれません・・・。

 

 

 

それでは・・・・。

エンドロールに次回作の伏線が・・・ ◆ 「ヴェノム」



マーベルコミックスに登場するキャラクター、ヴェノムが主人公のアクション。地球外生命体に寄生されたのを機に、特別な力を身につけたジャーナリストの戦いが描かれる。メガホンを取るのは『L.A. ギャング ストーリー』などのルーベン・フライシャー。『レヴェナント:蘇えりし者』などのトム・ハーディ、『ブルーバレンタイン』などのミシェル・ウィリアムズらが出演する」シネマトゥデイ

 

ヴェノムは元々スパイダーマンに登場するワル役。

 

詳しく知りたいかたはこちらをどうぞ。

 

 

この手の映画では端折りがちな主人公が登場するまでの経緯をじっくりと説明してくれています。冗長寸前です(笑)。そのおかげで物語にきっちり引き込まれました。

 

 

あっそれと、エンドロールは最後まで観てください。途中で次回作の伏線が仕込まれています。参考までに・・・。

 

 

おススメです。

 

 

 

それでは・・・・。

 

 

 

2018年 アメリカ 日本語吹替あり

まさにエンターテイメント ◆ 「ヴァン・ヘルシング」



ヴァチカンの命を受け魔物を退治するのがヒュー・ジャックマン演ずる“ヴァン・ヘルシング”。

 

ドラキュラ、オオカミ男、フランケンシュタインとまさにマンガ「怪物くん」状態(笑)。

 

最後はドラキュラVSオオカミ男になるので、そういった意味では映画「アンダーワールド」(ケイト・ベッキンセールも出演してますし)。

 

 

CGの完成度は少し時代を感じますが、ものすごいスピード感。エンディングまであっという間です。 まさにエンターテイメント。

 

 

おススメです。

 

 

 

それでは・・・・。

 

 

 

2004年 アメリカ 日本語吹替あり

同情と嫉妬、やがて嫌悪と憎しみへ ◆ 「ブラック・ビューティー」



雑誌などにも載るぐらい少し有名で、物腰も柔らかく男性ウケも良い女優。片やものすごく努力をしているものの鳴かず飛ばずで、はっきりものを言うため周りとトラブルが絶えず、異性にももてない女優。この二人の友情からお話が始まります。

 

2人の関係は、同情と嫉妬、やがて嫌悪と憎しみに変わり、そして・・・という展開。

 

 

非常にありきたりで、まったく面白くありません。時間の無駄でした(笑)。

 

 

 

それでは・・・・。

 

 

 

2016年 アメリカ 日本語吹替あり

隙あらば相手を騙しにかかります ◆ 「NINE QUEENS 華麗なる詐欺師たち」



家族想いの詐欺師と、仲間や家族も平気で裏切る詐欺師が、ひょんなことから組むことに。

 

そこへまたとない大きな“ヤマ”がまいこんできます。

 

詐欺師同士なので、常に疑心暗鬼の状態。

 

何度も決別の危機を乗り越えながら、仕事が完結へ近づきます。

 

 

そして最後に大きなオチが・・・。

 

 

隙あらば、相手を騙そうとする頭のキレと、スピード感は見応えがあります。

 

超おススメ。

 

 

 

それでは・・・・。

 

 

 

2000年 アルゼンチン 日本語吹替あり