進化心理学のことをもう少し知りたかったので
またまた石川幹人先生の本を選びました。
帯に「心は200万年前のまま」とあるのですが
タイトルについての答えは、まさにこれで
狩猟採集民族のころと変わらない私たちの心と
文明がもたらした環境とのズレが
原因だということです。
今回面白かった記述は3つ。
1つ目は、長い間100人ほどの集団生活をしていたので
リーダーの発する情報が、うまく伝わるような仕組みが
できあがっていた。
そのため、たくさんの情報から選択する能力は
人間に備わっていない。(みんなが同じ情報を持っているので、
選択する必要がなかった)
評判がいいから買う、流行っているから買うというのは
多少だまされたとしても、あれこれ考える手間を節約する
という意味では理にかなっているそうです(笑)。
2つ目。
昔、働かないというのは(※狩りや採集)
ありえないことだったので、人はその必要がないとき
積極的に休むという選択もできるようになっている。
なので
現在のニート問題は、休めるときに身体を積極的に
休ませるように進化した能力が
作動しすぎてしまっている要因が
隠れているかもしれないのです。
というのが作者の考え方です。
これは斬新な意見ですよね~。
生きてゆけるから 働く意欲がわかないというのは
当たらずしも遠からずという感じが・・・・・。
3つ目はさっきのことにも関係するのすが
現状が不満足であり、「幸福感」を期待することで
努力がなされ改善がなされるというのが
そのはたきなのです。
現状に満足ならば、「幸福感」という
生き残りのための仕組みは 必要ないわけです。
う~ん。 考えさせられます(笑)。
それでは・・・・。