「錯覚の法則」

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人生は脳にだまされるか

脳をだますかにかかっている。

成功は脳をだました人に訪れ

失敗は脳にだまされた人に訪れる。

 

この一文で始まるのが

「錯覚の法則」という本です。

 

著者はアスリートのメンタルトレーニング

などをしてこられた西田文郎さんです。

 

この方は、たくさんの本を出されていて

私も以前、その内の何冊かを読んだことが

ありました。

 

当時の印象は自己啓発とスピリチュアル

を足して、心理学風味にしたような感じで

なんとなく深みがないような・・・。

 

そんな印象でしたが、今回、タイトルに

つられて書店で手に取ると

なかなか面白そうだったので

購入したしだいです。

 

 

 

普通の人は「優越の錯覚」というのがあって

「自分は平均より優れている」という

思い込みのおかげで、積極性が生まれ

行動的になれるらしいです。

 

これは別の本で読んだのですが

うつ病の人は、この感覚がなく

極めて客観に近いとらえ方をするらしいです。

 

現実を正確にとらえているなら

そちらのほうが、いいような気がするのですが

少々うぬぼれているぐらいが普通なんですって。

 

それは実感としてわかります。

 

 

西田さんも 脳の機能は

「ほかよりほんのちょっと優れている」

と思うと、自信につながる仕組みを

持っています。

書かれています。

 

 

 

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納得できる箇所多かったので

ここからは、またまた備忘録の意味で

気になった文章を書き出しておきます。

 

 

 

人間の脳は常に「快」の状態で

あり続けることはできません。

必ず「快」「不快」を行ったり来たり

しています。

これは厳しい修行を積んだ人でも同じです。

どれだけ悟りを得ようと、人間である以上は

振り子の法則がはたらきますから

「不快」を経験しないわけには

いかないのです。

 

 

 

諦めとは許すということです。

「仕方ない」

「この人と一緒に死んでもいいや」という

諦めの愛が、究極の愛なのです。

 

 

 

「この世のすべては錯覚である」

「錯覚には良い錯覚と悪い錯覚がある」

「だったら良い錯覚をして

人生を過ごしたほうが幸せだ」

 

 

 

「自分の子どもを愛せる」

「自分の子どもを愛せない」

このどちらもが錯覚であり、もちろん

前者がよい錯覚です。

 

 

 

長い歴史の荒波をかいくぐってこの世に

生を受けたことは、奇跡としかいえません。

つまり、私たちは生まれながらに

勝ち組なのです。

 

 

 

他人の錯覚ではなく、あなた自身の錯覚を

重んじるべき。

言い換えるならば、他人が何と言おうとも

あなたが「これが私の幸せな人生だ」

と思える道を歩むべきなのです。

 

 

 

人の悩みの多くは他人との比較の中で

生まれています。

あなたがトップアイドルでもない限り

「まわりが自分に関心を持っている」という

のは錯覚です。

みんな自分のことに精一杯なのです。

 

 

 

「いつ死ぬのかわからないのが人間

だったらいまこの瞬間を精一杯、楽しんで

生きよう」と錯覚したほうが、ずっとハッピー

です。

 

 

 

「相手にあって、自分にない」という思考を

逆転して、「相手になくて、自分にある」

ことを考えてみるのです。

 

中略

 

人間がすごいのは弱いからです。

象やライオンより強いからではありません。

人間は弱いからこそ、自分にあって相手にない

ものを常に脳に問いかけていました。

 

 

 

いやいや、ためになりました。

 

 

 

それでは・・・・。