「絶望手帖」

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「絶望手帳」タイトルのインパクトが

すごいですよね~。

 

「『死にたい』と『生きたい』は同義語です。

今、多くの人が弱さをさらけ出せずに

悩んでいます。だから、あえてネガティブな

言葉を集めたいと思ったのが、この本の

はじまりです。」

 

と企画の発案者である家入一真さん談。

 

歴史上の偉人から有名人、はてまた

一般人のつぶやきまで、グサッとささる

名言がてんこ盛りです。  

 

核心を突いた言葉は「生きる覚悟」を

与えてくれます。

 

元気が出るというのではなく

心の“ざわつき”が治まるって言えばいいので

しょうか・・・。

そんな感じです。

 

例によって、これはという一文を書き出して

おきます。

 

人によってはピンと来ない文句もあるかも

しれませんが、備忘録の意味なので

ご勘弁を。

 

 

 

社是社訓、経営理念、経営計画、戦略は

ないんです。朝礼も会議もない。

人間は元々先を見通す能力なんて

ないんですから。

矢野博丈(大創産業 創始者)

 

 

 

自己評価が低い人は憧れの相手が自分のもの

になった途端、バカにしてしまう。

自分なんかのものになった相手の価値も

低く感じてしまうから。

はあちゅう(ブロガー)

 

 

 

あなたが自分だと信じている人間は他人である。

思想は他の誰かの意見であり、生活は模倣で

あり、情熱だと思っているのは借り物だ。

オスカー・ワイルド(作家)

 

 

 

大人になるにつれて、人は根拠のない自信を

失う。

※赤子はハイハイするときに「できるかな」

などと思わない・・・。

茂木健一郎(脳科学者

 

 

 

あなたは塵だから、塵にかえる。

旧約聖書

 

 

 

自分の不幸が、社会や時代のせいだ、という考え

はその内部の理路をたぐっていくと正しい。

でも、それは同時に幸運な人もその同じ社会や

時代要因であり、つまり、運が悪いという

以上の意味はない。

fainalvent(ブロガー)

 

 

 

あらゆる不幸や苦痛に際して、いちばんの慰めは

自分よりもっと不幸な人たちを見ることである。

ショーンペンハウエル(哲学者)

 

 

 

懲りずに新手の楽観論をふりまく人びとが

跡を絶たず、また何ごともなかったかのように

手垢にまみれた幸福論の回復を望む人びとが

いる。

姜尚中(政治学者)

 

 

 

人間を動かすのは2つの「てこ」だけだ。

恐怖と私欲である。

ナポレオン(軍人・政治家)

 

 

 

同じことを自分がされたら怒り狂うのに

他人にはそれぐらい我慢しろ、自己責任だと

いう。

渡邊芳之(大学教授)

 

 

 

人間はすべて善であり、悪である。

極端に善であったり、悪であることは

ほとんどなく、すべては程度の問題だ。

アレキサンダー・ポープ(詩人)

 

 

 

“依存”ってのはね、つまりは人間そのもの

のことでもあるんだ。

何かに依存していない人間がいるとしたら

それは死人だけですよ。

中島らも(作家・ミュージシャン)

 

 

 

きれいごとは、ここにはありません。

と帯に書いてあります。

まさにその通りだと・・・。

 

ポジティブなのもいいですが

この本にある言葉は、腹にズドンって

きません?

 

いい本でした。

 

 

 

それでは・・・・。

 


絶望手帖