「『その1冊』を選んだのは
『その1行』に出会うため」
著者の印南敦史さんの言葉を
借りるなら、まさにこの1行に出合う
ために、この1冊があったというのが
読後の感想です。
いくら“熟読”しても時間が経てば
ほとんど覚えていないというなら
はじめから、すべて吸収してやろうと
肩肘はって本に挑まずに、1%でも自分の
ものになったらいいんじゃないかって
いう内容です。
いや~印南さんのおっしゃる通り。
いくら感動しても1年後には
すっかり忘れてますから(笑)。
始めっから“キモの一文”狙い撃ちという
のは使えると思いました。
印南さんは90年代にクラブDJをされていた
らしく、本を音楽に例えている部分が
何か所かあります。
楽譜を丸暗記することが音楽を楽しむこと
ではないように、本を覚えることが目的では
なく、音楽を聴いた後に感じるものこそ
価値があるので、読書も同じような感じが
いいと。
また書評は
“どのサイトにどの本を紹介するか”と
いう点で、その場の空気に合った曲を
選ぶDJとよく似ているとも。
なかなか納得のいく説明です。
本との接し方が変わりそうな
そんな影響力のある1冊でした。
それでは・・・・。