なにやら怪しげなタイトルの本ですが、内容は極めてまともです。
“自己催眠”の本ですから、もちろん話の主題は“潜在意識”。
よく言われる“引き寄せの法則”的なものは、現実と願望の葛藤で苦しむことになるので、かえってよくないという趣旨の話が印象的でした。
他にもいろいろグサッときたのですが、何せ自己催眠の本は初めて読んだので、私の理解力と文章力ではうまくまとめることができません。 なので例によって備忘録として書き出しておきます。 気になる方は書店で手に取ってみてください。
潜在意識は未解決の事柄に対し、それが自分にとって意味がなくなるまでいつまでも考え続ける
心の二面性
心はすべて、ある物事に対して正反対の心が存在する
スコトーマ
不幸に心を奪われていると、目の前にある幸せが見えなくなってしまう
意識の向け方は心の癖です。 癖だから直すことができるのです。
潜在意識は本来あなたにとって、つねにベターな選択をしようとしています
イメージや自己暗示というのは、その人の中にあるものを引き出すことしかできません。 その人の中にないものは、何をどうやっても出てこないのです。
中略
だから成功者になる理想的な方法としては、能力をつけながらそれを自己暗示やイメージによって引き出し、また能力をつけては引き出すといったローテーションを作ることなのです。
潜在意識の使命はあなたという個体を守ることです。 イメージや暗示ごときで死ぬことはありません
潜在意識はあなたにとってベターなものを選びますが、選択肢の幅が広ければ広いほどベストな選択に近づけるというわけです。
中略
選択肢の枠を広げるために、知識やノウハウを身につけるのは意識の役目です。
中略
成功イメージや自己暗示をしたところで、あなたが行動を起こさなければだれもやってくれません。 自己実現の最大の敵は無知と怠惰なのです。
最初は意識的に行っていた大げさな不幸話が、やがてパターン・ニューロンを育ててしまい、自分では回避できない不幸をたくさん引き寄せてしまうことになるのです。
幸せの器を大きくするには、不幸なことを考えている時間より、幸福なことを考えている時間を1秒でも長く味わうように心がけることです
大きな幸せを一度に味わうと、恒常性維持機能によって必ずリバウンドします。 それよりは、階段をひとつずつ上がるように、小さな幸せを積み重ねて、気がついたら大きな幸せを手に入れていたというのが理想的です。
習慣には「21日間の法則」というものがあり、同じことを繰り返し21日間続けていると、習慣になってしまう
潜在意識は変化そのものを怖がる
ジャンプではなく、背伸びをして願望を手に入れるパターン・ニューロンをインプルーフ(育てる)することができたら、あとは潜在意識の後押しによって成功者の道を進んでいけるのです
自分を変える方法には2種類あります。 ひとつは、潜在意識にアクセスして心を先に変化させながら現実を少しずつ変えていく方法です。 そして、もうひとつは恐怖突入を用いて、現実を先に変えてしまう方法です。
あまり果てしない願望を掲げすぎると、潜在意識は現実と願望のギャップに疲れてしまい、やる気をなくしてしまいます
一度決めた目標を途中で断念したら、その時点で負け癖がついてしまいます。
いつも計算通りにいかないのは、他人に対する期待が大きすぎるのです
読んだことがあるかたはお気づきだと思いますが、潜在意識を使った目標達成に関する考え方は「苫米地英人」さんと真逆です。 私は一時、苫米地さんの本をたくさん読みました。 知識欲は満たしてくれますが、何一つ悩みを解決してくれないな~というのが感想です(笑)。 そんなこともあり、この著者の述べられていることのほうがしっくりきます。 というか「思えば叶う」的な考え方が整理できたというか・・・。 そんな感じです。
それでは・・・・。