人生は「今日の行動」の集積
著者は行動科学マネジメントの専門家として、たくさんの本を残されている石田淳さん。
本屋さんに行けば、この方の本はたくさん並んでいます。でも“売れ筋”を狙っていて中身が薄そうな印象を持っていたので今までちゃんと読んだことがありませんでした。
結論的には、非常にわかりやすかったです。 最近多いジャンルですが、その中でもかなり良いのではないでしょうか。 この手の本でどれがおススメかと聞かれたとしたら、迷わず古川武士さん、以前紹介した鶴田豊和さん、とこの石田淳さんの名前を挙げたいたいと思います。 それぐらいグッときました。
ここから先は、またまた備忘録として本文からのピックアップです。
どれほど強い意志があろうと行動なきところに結果は生まれません
行動には一つのウソもごまかしもありません
意志が強いから尊敬されるのではなく、その人がとっている行動を見て、「あれだけのことをやれるのだから意志が強いに違いない」と勝手に周囲が想像しているだけなのです。 誰も、その人の意志について知ることなどできません。
禁煙やダイエットの失敗
人は、後からの不確実な結果ではなく、すぐに確実に得られる結果に大きく行動を左右されるのです
人が損を確定したくないのは、「自分の失敗を認めたくない」ということでもあります
行動科学マネジメントでは結果の力をフルに利用し、意志とは関係なく望ましい行動をとっていけるようにします。 どんな大きな目標も、小さな具体的行動の蓄積によってのみ達成できると考えていて、その行動を蓄積できる仕組みをつくるのが行動科学マネジメントです。
問題は「できないこと」ではなく、「できない自分を許せないこと」にこそあります
怒る人と怒らない人
自分が他人にどう扱われているかということへの執着の違い
「変わりたい」と言いながらも、具体的にどうなりたいのか明確なビジョンが見えていない
中略
ほとんどの人が、曖昧なまま「お金が欲しい」という願望を抱いており、まるで「今の自分はお金がないからうまくいかないのだ」と思い込んでいるようなのです
ハードルを低くする
「いい結果をすぐに得られる」とわかったときに、人は積極的にその行動を繰り返します
中略
すぐに結果が手にできないのであれば、自ら別のいい結果を用意してあげることで、行動を継続させていきましょう
「自分はできている」という達成感を得られることが非常に大きな意味を持ちます
自分を変えるということは、今の自分の否定ではありません。 今の自分からの成長です。
小さなこと一つひとつについて「できた!」と達成感を味わう 「チェックリスト」はセルフマネジメントにこそ有効
「今日もいい1日だった」と感じることは、非常に重要なことです
膨大な「やらなければならないこと」を全部見て、「まだまだだ」とストレスにするのはやめましょう。 小さく区切ってやっつけて、そのたびに達成感を味わったほうがはるかに得策です。
ある一時点の出来不出来だけを見るのではなく、一定期間の累積を計測して評価を行うことが最も重要
中略
このように累積で考えれば、誰もが一日一日成長しているのだということがわかるでしょう
「今を苦労して我慢していれば、将来はいいことがある」と漠然と考えているのなら、その思考はさっさと捨てましょう
中略
人生は今日という日の積み重ねです
「数値化できないもの」は行動できない
好調なときも不調なときも、「人間は勝手な思い込みをする」ということを忘れないでください
小さな行動を積み上げることこそ、遠くの目的地に到達するただ一つの方法です
「いい人間関係を構築するために、あなたの行動を変える」とうことは、他人軸になるということではありません。 あなたが決定権を持つということです。
私たちは必ず人生を終えます。 突き詰めるところ、致死率100パーセントです。 だから投げやりでいいというのではありません。 だからこそ、限られた人生を一人ひとりが輝かせる必要があるということです。 そのためには目標を達成しよう、よりよく変わろうという前向きな姿勢と、今を最大限楽しむことのバランスが重要です。 このバランスがとれない人は、早晩行き詰まり、結局思うような人生を送れなくなります。
1日3時間「やせたい」と考えても体重計の数値は変わりませんが、5分歩けたら結果が変わります
明日から三つのことやろうとするぐらいなら、ハードルを下げて今すぐ一つのことをやりましょう。 そして「できた!」と喜んでください。 達成感を感じ、自分自身を認めてあげてください。 その瞬間、あなたは変わり出すのです。
目標を達成したり、自分が変わるための行動を、世間の価値観ではなく自分軸で決めることができた。 その行動が、やたら立派なものでなく、すごく小さなものであることを受け入れることができた。 そして、あれこれ理由をつけずに、今やることができた。 そんな自分を嬉しく感じ、褒めてあげることができた。
ここまでできたら、あなたは何だってできるし、いかようにも自分を変えていけるでしょう。
いや~長くなってしまいました。
石田さんの本はもう何冊か読みたいです。
それでは・・・・。