キリストの復活を題材にした作品。
この映画の面白いところは“ローマの軍人”が主人公だという点です。
職務としてキリスト処刑を全うし、復活を信じる弟子たちに対しての弾圧も行っていた兵士の人間性が、少しづつ変化していくさまにスポットが当たっています。
従来のアングルより話に入り込めました。おススメです。
余談ですが、イエスが奇跡を起こすシーンを観て、改めてキリスト教の宗教観はポジティブなんだな~と。どんなにつらいことがあっても最後は神の元へ・・・ですからね。
それと比較して釈迦は“生老病死”ですから、諦め、諦念ですか?他宗教に比べて現実的だと思います。過度に期待せず、大きな欲望を捨てることで平安を求めるわけで・・・。
物語として完成したキリスト教を信じている人からしたら、悲観主義に移るのでしょうけど(笑)。
人間は物語好きなので、仏教への理解が世界的に広がっても、もっと科学が進歩しても、よほどのことがない限りにキリストがメインストリームだというこには変わりはないと私は思うのですが、どうなんでしょう?
というようなことを、この映画を観ながら思ったしだいです。
キリスト題材がお好きなら
「パッション」なんかがおススメです。
それでは・・・・。
2016年 アメリカ 日本語吹き替えあり