"可能性"を広げるために「思いこみ」を疑ってみましょうって内容です。
「常識」を疑うっていうありきたりなものから、「言葉」「恐怖」「神様」「知識」「時間」「脳」「自分の役割」「人脈」・・・など30項目にわたり、新しい"視点"を提供してくれています。
プロ格闘家として試合経験もあり、天台宗の僧籍を持ち、アーティスト活動もされている著者ならではの枠にとらわれない考え方がよく表れています。
わざわざタイトルに「~の勇気」なんてつけて"俗っぽく"しなくてもいいのにな~と思うぐらい、中身はしっかりしています(笑)。
ほんでもって、ためになる箇所が多かったので備忘録。
「クリエイティビティとは物事をつなぐことだ」スティーブ・ジョブズ
クリエイティビティで大事なのは、「新しいか否か」ではなく、「何を実現したいか」
私たちは自分が信じているようにしか物事を見ることができません
私たちは無意識レベルで、不規則性の中から規則性を探そうと躍起になります
一般的な成功本は、筆者が「俺はこうやったからうまくいった!」という内容を共有する形式を取っています。
中略
それは、彼らが成功した方法であって、あなたが成功する方法ではありません。
中略
私たちは物事の因果関係を正しく見極めていません。本で語られる成功法則も、著者が自分の記憶を振り返って「これが成功の理由な気がする」と結論付けた感想に過ぎないのです。
何をするにも確率に左右されるけど、その確率は私たちの考え方や行動で変化する。
中略
私たちはこれまでのような「絶対成功する法則を探すパラダイム」から「成功する確率を上昇させるパラダイム」へシフトする必要があります。
現在の「観測」という行為が過去の行為と現在を結びつけています。現在の観測が原因となり、過去という結果を決めます。つまり、過去が現在を作っているのではなく、現在が過去を作っているのです。私たちには過去が現在を決めているように見えているだけなのです。私たちは時の流れを正しく認識していません。「私たちの目にどのように見えるか」と、「実際に何が起きているのか」は別の話です。
同じ場所にいても、認識していることは人によって違います。認識する世界が違うのは、重要だと思っていることが人によって違うからです。 中略 重要なものが違うとは、欲しいもの(ゴール)が違うことを意味しています。欲しいもの(ゴール)が変わることで認識する世界が変わるのですから、私たちが認識している世界は、自分のゴールによって成り立っているわけです。
脳は自分の行動を正当化するため、自分に都合のいいようなウソをつくことがある
他人から好かれようとする前に、まずは自分自身は自分を好きになりましょう。自分自身が好きでないものを他人に好きになってなってもらうのは限界があります。
硬直マインドセットに支配されている人とは「自分の価値を測る基準が外部に依存している人」です。自分以外の何かに裏打ちされた評価がないと、自分の存在価値を認められないわけです。
未来には「偶発性」が存在しているため、過去のデータをどれだけ駆使しても未来は予測できません
あなたの価値観は、この世にあるあらゆるものから、あなただけの組み合わせを選ぶ関数の役割を果たしています。
中略
そのため、自分に正直になるだけで自然と差別化されます。
オリジナリティとは、他者とどれだけ違うかではなく自分の好みの組み合わせ
サバンナでライオンがシマウマを食べていたとします。ライオンの目線から見れば最高の日ですが、シマウマの目線からすれば最低の日です。これが良い出来事か、悪い出来事か判断するのはあなたの解釈です。
自分で自分を承認できれば、誰かに理解されなかったとしても、自分の価値は揺るぎません
変えるべきは現実世界ではなく、自分の心です。自分の見方、考え方を変えれば、現実の在り方が変わります。物理的には何も変わりませんが、見えるものも、見え方も、コントラストも、何もかもが変わるので、現実として捉える内容が変わります。
自分の中で現実が変わるのですから、自分の取る行動も変わります。取る行動が変われば、得られる結果も当然変わります。考え方を変えているので、その結果に与える意味づけも変わります。意味づけが変わるということは、現実として捉えられるものがまったく違うものになります。
かなり影響を受けました。買ってよかったです。
それでは・・・・。