うつ関係の書籍ではベスト3に入ります・・・ ◆ 「うつは『体』から治せる」鈴木直人著

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著者は自身もうつ病を患らった経験のある整体師さんです。

 

処方される薬を飲んだり、カウンセリングに通って性格を変えようとしたりしたものの、なかなか治らず、自らの専門である身体と、心や脳の関係を研究したらしいです。そして今や「うつ・自律神経失調症専門の整体院」の院長としてご活躍されているとか。

 

まえがきでも、「私は医者じゃない」「経験則での話が中心」と断っておられますが、内容が非常に説得力のあるものだったので、ためになりました。

 

 

ほんでもって備忘録です。

 

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うつはエネルギープロセスが機能していない

エネルギーは適度な量を使うことが必要であり、使う量が不足してもエネルギー不足になります。体を動かさないということはエネルギーを使っていないということであり、エネルギーが生産されなくなります。その結果、エネルギー不足になりやすくなります。

 

 

 

うつは心や性格ではなく体から治す必要がある

中略

人はみんな体調が悪いと機嫌が悪くなるからです

 

 

 

精神的なストレスがあるからうつになるのではなく、ストレスを受けた時に感情を我慢して外に出さないのでうつになる

 

 

 

性格とは、主に家庭、そして学校や地域社会などの社会的な環境に適応し、できるだけ最適に過ごせるようにあなたが「努力した結果」なのです。「うつは性格に問題がある」と考えると、幼児期に自分が行ってきた努力を否定することになるということです。自己否定も大きなうつの原因となりますので、性格に問題があると考えることはうつを改善しにくくさせているのです。

 

 

 

感情エネルギーが体の中に溜まりすぎると、外に出ようとしていろいろな症状となって表れてきます

 

 

 

元気な方は交感神経も副交感神経もよく働きます。

中略

一見ネガティブな感情と思える「怒り」という感情も、表現することで交感神経を鍛えることができるのです。そして「悲しみや落ち込み」という感情も表現することで副交感神経を鍛えることができるのです。

中略

怒りを十分に表現すればやる気も出てくるし、悲しみを十分表現すれば安心してリラックスできるようになるのです。

 

 

 

歩かない人が歩く力がなくなってくるように、怒りを出さない人は怒りを出す能力がなくなっていくのです。そのため、怒りと連動する交感神経の働きも低くなっていくのです。すると、脳や体が活発に働くことができずにやる気もなかなか起こりません。そしてうつになっていくのです。

 

 

 

 

はしょって書くと、エビデンスがなく頼りなく感じるかと思います。が、本文を通して読むと説得力がありますので、興味のあるかたは是非、一読してみてください。いろいろうつ関係の本を読んできましたが、ベスト3に入る内容かと・・・。

 

 

 

それでは・・・・。