とある少女が、ヒットマンの殺人現場を目撃してしまいます。彼女は必死に逃げて、周りに何もない、一軒家に。当然、殺し屋も、女の子を追ってその家へ。その家の住人は元軍人の男性。ヒットマンも元特殊工作員なので、いわゆる“玄人”同士が睨みあう展開に。
言葉による駆け引きは、なかなか興味深かったです。
十分楽しめましたが、もう少し登場人物のバックグラウンドが描かれているとさらに良かったのではないかと・・・。
劇中の大部分は1階・2階に陣取った元軍人と元特殊工作員の“言葉の応酬”です。その中で、事態の収束を図りたい元軍人男性の争いを否定する言葉に対して
「人は生きている限り、争いごとから解放されない。それが摂理ってもんだ!」
という返答をするんですね、ヒットマンが。このセリフが心に響きまして・・・。
対人関係の悩み事は「平和に済ませたいのに、そうはいかない」という現実が立ちはだかるってことですよね?でも、争いごとは避けられないという前提で生きると、開き直れるというか・・・、強くなれるというか・・・。
みんながみんな、同じようには考えられないでしょうが、「平穏無事な状態がある」と考えていた私には、目から鱗でした。
そんな訳で、予期せぬ気づきを与えてくれた“娯楽映画”なのでした(笑)。
いろんな角度からおススメです。
それでは・・・・。
2016年 カナダ 日本語吹替あり