老婦人二人が「経済成長は本当に必要なのか?」と疑問を抱き、大学やウォール街の人達に話を聞きに行くというドキュメンタリー映画。
大学の講義では、質問を投げかけ「私の講義で質問は受付ない。守れないなら出て行ってくれ!」と教授の逆鱗に触れ追い出されます。
経済界の大物が集まるパーティーでは、勝手に壇上に上がり発言、つまみ出さた挙句、大柄のセキュリティらしき男に「醜いクソババアめ!どこまでも追いかけて苦しめてやるからな・・・」などと耳元ですごまれる始末。
そんな目にあいながらも屈しないおばあちゃん達。いや~恐ろしく“タフ”です。
ところが、ちゃんと答えてくれる人もいまして、その中の一人“アルバート・バートレット”という物理学の教授(この方もかなりのご高齢で、1969年から経済成長には反対の立場だとか・・・)が、指数関数を使って、どれだけ地球がピンチかを説明してくれています。この話がとてもわかりやすい。
なにやらこの“指数関数”というのを理解できないのが、人間の最大の欠点らしいです、教授曰く。
増え続けると、どれくらいで倍になるかという“倍化時間”という考え方があり、それは“70”をパーセンテージで割る簡単に出るのだとか。例えば毎年5%の割合で経済成長すると、その規模が倍になるのは「70÷5」で14年という塩梅。
ほんでもって、倍々に増えていくことの例え話が秀逸。
1分で2倍になるバクテリア。そのバクテリアを午前11時に空のビンに入れて正午で満杯と仮定。
第1問 ビンの半分まで埋まるのは何分前?
そう1分前なんですね~。
第2問 あなたが、ビンの中のバクテリアだとして、満杯になると気づくのは何分後?
非常にイメージしやすですよね(笑)?
余裕だと思っても実際には時間がないってことなんです。まさに、目から鱗!
たいへんためになる品でした。
それでは・・・・。
2013年 ノルウェー / デンマーク / イタリア 日本語吹替なし