一風変わった“文章本” ◆ 「加藤諦三の文章の書き方・考え方」



心理学の本を多数執筆されている加藤諦三先生の“文章本”。

 

テクニックを説いた内容ではなく、もう少し根源的なところにフォーカスした、一風変わった本なので、ノウハウ本を探しているかたには不向きかもしれません。

 

 

ずばり、あらゆるジャンルでうまい文章が書ける人なんていないと。自分が興味あること、経験したこと、感動したことならいくらでも書けるはずだと。だから、そういう意味では、“文章の専門家”はいないのだというのが、まず前提で話が進みます。

 

加藤さん自身、出版社から頼まれたテーマで書いたことはないのだとか。すべて自分が書きたい内容、書かずにはおれない内容で出版社に渡すらしいです。

 

ヒット作がある作家さん以外なかなか真似できないことだと思いますが・・・。

 

ほんでもって、文章が書けないという人は、「こう思われたい」「ああ思われたい」と自分を偽っているからだと手厳しい、でも腑に落ちる解析(笑)。

 

 

唯一、技術的な方法として、頭で構成を考えてから始めるのではなく、とにかく書き始めるのだと。違うジャンルに派生したら、それはそれで、また別の内容としてストックしておけばいいのだと。たとえ文章が繋がらなくても・・・。

 

そうしないと、思考スピードに追いつけないらしいです。う~んなるほど・・・。

 

 

 

心理学が専門の人の“文章本”というだけで興味津々でしたが、期待に違わぬ仕上がりでした。

 

 

 

それでは・・・・。