“ACT”という治療法について、わかるやすくかかれています。
著者は志村祥瑚さんと石井遼介 さん。
この本で初めて“ACT”のことを知りました。まだ関連本もそんなに日本では出版されていません。
認知行動療法に分類されていますが、考え方は従来の認知行動療法と、日本発の森田療法を足して2で割ったような印象です。
「人生からイヤなことをなくすことは、絶対にできない」
「人生に必ず存在する苦痛といい距離感でつきあう」
上記2フレーズが、私にとってはまさに“パラダイムシフト”。いや~いい本見つけました。
これは使えますよ(笑)。
ほんでもって備忘録。
調子が良いときとは、「イヤなことがない」ときではなく、イヤなことがあっても、そのカベを乗り越えて前に進める状態をいう
「わかる」ことは、実は「かわる」こと
感情は、実はカラダにあります
中略
感情とは、カラダの感覚につけられたラベルのこと
ある感覚を避けるために生きるのではなく、ある感覚があったとしても、やりたいことをやる、挑戦したいことに挑戦する、なりたい私になる
言葉は、いとも簡単に、「いま、ここにない現実」をつくり出します
「自分が正しいと信じていたルールは、役に立たないんだ」と気づいて、そのルールを修正していく、心のしなやかさが、本当は必要なのです
「正しい」ことが役に立つ、とは限らない
「やる気」というのは、いくつかの「行動パターン」につけた、言葉のトリックにすぎません。
中略
やる気そのものは、目で見ることができません。行動を説明するための、ラベルにすぎないのです。
役に立たない重大なルール
「イヤな気持ちは避けた方がいい」というルール
不安、悲しみ、苦しみ、挫折、痛み、恐怖、失敗。これらが問題となるのは、これらを避けるために大切な人生という時間が使われてしまうときです。
人生に不安はあっていい
人生に悲しみはあっていい
人生に苦しみはあっていい
人生に挫折はあっていい
人生に痛みはあっていい
人生に恐怖はあっていい
人生に失敗はあっていい
映画館に行って、私たちはお金を払ってまで悲しみや、寂しさや、イライラを味わっています。私たちは本当のところ、悲しさも、寂しさも、イライラもない、そんな退屈な人生は求めていないのです。
それでは・・・・。