なんとも学びの多い1冊! ◆ 「Think clearly」- 1



人間のクセというか、思考の罠というか、人間のプログラミングと現代社会の構造の乖離というか・・・、意識してないと間違えますよということを、具体的な事例で紹介した本。

 

も~めちゃくちゃためになりました。  

 

 

備忘録もボリュームが増えすぎたので、2回にわけた次第です。

 



考えているだけの人は現実とかかわらない。そのため、挫折する失敗は一切ない。一方、行動する人は挫折のリスクと無縁ではないが、その代わり経験を積むことができる。

 

 

 

ピカソはこう言っている。「何を描きたいかは、描きはじめてみなければわからない」。同じことは、人生にも当てはまる。人生において自分が何を求めているかを知るには、何かを始めてみるのが一番だ。

 

 

 

あなたも知ってのとおり、物事がうまくはこぶことなどほとんどない

 

 

 

私たちはなぜ、何かの修正をしたり見直したりすることに、こんなにも「抵抗」があるのだろう?それは、どんな些細な修正も「計画が間違っていたことの証拠」のように思えるからだ。

中略

実際には、ものごとがすべて計画通りに運ぶことなど、まずない。例外的に修正なしで計画が実現できたとしても、それはまったくの偶然にすぎない。

 

 

 

世界が複雑であればあるほど、出発点の重要性は低くなる

 

 

 

「明らかに間違うよりは、おおむね正しいほうがいい」ウォーレン・バフェット

 

 

 

私たちが「早い段階」で決断を下してしまう理由

いろいろ試そうと思えば、手間がかかる。その手間を省きたいのだ 私たちが抽出するサンプル数は少なすぎて全体を代表していないにもかかわらず、それだけの情報をもとに早急に決断を下してしまう

 

 

 

偶然が与えてくれたものはすべて試すようにしよう

 

 

 

起きてしまったことをどう意味づけ、どう解釈するかは、あなた自身でコントロールすることができる。そう、よい人生を送れるかどうかは、「事実を前向きに解釈できるかどうか」で決まることが多いのである。

 



状況に応じて何度も決断をくり返すと、判断力が鈍っていくる。専門用語でいえば「決断疲れ」と呼ばれる現象である。たび重なる決断に疲れた脳は、もっとも安易な選択肢を選ぶようになる。

中略

誓約を立てると、毎回、「メリット」と「デメリット」を天秤にかけて決断する必要がなくなる。

中略

思考のエネルギーを使わなくてすむのだ。

 

 

 

心理学者ポール・ドーランはこんな指摘をしている。「体重が増えつつある人は、例えば仕事のように、体重とはあまり関係ないことにだんだんと興味の中心を移していく」と。なぜなら、気持ちを体重からそらすほうが、やせるよりもラクだからだ。

 

 

 

否定神学

具体的な幸せの要因ーあるいは幸せのアップサイドといってもいいがーに関することは、いまだに暗中模索の状態なのだ。それに対して、私たちの「幸せを大きく損なうものは何か」、あるいは「よい人生をおびやかすものは何か」と考えると、その要因をきわめて具体的に挙げることができる。

 

 

 

「何を手に入れたか」で人生の豊かさが決まるわけではない。「何を避けるか」が大事なのだ。

 

 

 

現在のあなたに有利にも不利にも働くあなた自身の価値観も、ものの見方も、思想も、あなたが自分で身につけたものではない

 

 

 

途方もない幸運

現代に生きている人間は、これまで地球上に存在した全人類のうちの「ほんの6パーセント」にすぎない。 中略 自分が、ローマ帝国の奴隷やエジプトの雑用係だったり、明の時代の後宮にいたりするところを想像してみてほしい。そんな境遇に生まれついていたとしたら、あなたの生まれもった能力はどれくらい活かせていただろう?

 

 

 

すべては、目に見えない偶然の結果である

 



あなたの「感情」をコンパス代わりにしてはいけない。あなたの心の中のコンパスにはたくさんの磁針がついていて、そのすべてが違う方向を指しながら、常に不安定にぐるぐる回りつづけている。あなたはそんなコンパスを持って、航海に出ようとするだろうか?

 

 

 

「感情」は、飛んできては去っていく鳥のようなもの

 

 

 

本音をさらけ出さないほうがいい理由

私たち自身、自分のことを本当にわかっているとはいえない。

中略

外側と境界のない生物は長くは生きられない。

 

 

 

二番目の人格 安定した信頼を勝ち得るための、「職業上の外向きの顔」

 

 

 

人生における「特定の要素」だけに意識を集中させると、その要素が人生に与える影響を大きく見積もりすぎてしまう

 

 

 

お金を出して手に入れたモノに感じる喜び

何かを買って間もないうちはそれについてばかり考え、そのモノに対して大きな喜びを感じる。だが日常生活で使っているうちに、そのモノの存在は思考の海の底深くに沈んでしまい、喜びを感じる度合いはだんだんと小さくなっていく。

 

 

 

「天職」という概念は、キリスト教の遺物にすぎない

 

 

 

「神経衰弱に陥りやすい人の特徴のひとつは、自分の仕事を極端に重視していることだ」イギリスの哲学者バートランド・ラッセル

 

 

 

ハッカーや、詐欺師や、テロリストなどは、「天の声」を聴いたと信じ込んでそれを実際に職業にした人たちだ。ヒトラーも間違いなく「天の声」に従った一人だし、ナポレオンも、スターリンも、ウサマ・ビンラディンもそうだろう。

中略

では、どうするが一番いいのだろう。とりあえず、「心の声」に耳を傾けるのはよそう。

 

 

 

「周りがあなたをどう思うか」は、あなたが思っているよりずっと、どうでもいいことだ。

中略

「感情のスイッチ」が、必要以上に強くセットされすぎているだけ。スイッチの設定が、いまだに石器時代のままなのだ。

 

 

 

私たちの「好み」は驚くほど変わりやすい

 

 

 

人が幸せを感じるかどうかは所得の額によって決まるのではなく、目標を達成できるかどうかで決まる

 

 

 

私たちの頭の中にある脳の記憶領域には、限りがある・・・。

中略

そこで脳は、データを圧縮するコツを生み出した。それが「ストーリー」をつくることである。

 

 

 

私たちの人生は、私たちが思うよりずっと、偶然に左右されている

 

 

 

誰かがあなたを「間違って」評価しても驚いてはいけない。あなただって、自分を正しく評価できていないのだ。

 

 

 

続きは明日!

 

 

 

それでは・・・・。