「1950年代、黒人のアーティストたちが中心だったモダンジャズ界へと飛び込んだ、白人のトランペッターでボーカリストのチェット・ベイカー(イーサン・ホーク)。優しい歌声と甘いマスクで人気を博した彼は、『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』などの名曲を放つ。しかし、ドラッグに溺れて破滅的な生活を送るようになる。そんな中、自身の人生を追い掛けた映画への出演を機にある女性と遭遇。彼女を支えにして、再起を図ろうとする彼だったが・・・」シネマトゥデイ
てことでよくあるミュージシャンの伝記もの。
私は“チェット・ベイカー”なる人物を知りませんでしたが、楽しめました。なかなか人間味あふるる物語です。
主人公が薬物依存からの回復を目指しているさなか、その筋の人間に半殺しの目に遭い、顎を砕かれ、前歯を失うという悲劇が・・・。
もはやトランペットを吹くことすら、永遠に無理だと誰しもが考えます。
ところが、奇跡の復活を遂げるチェット・ベイカー。
若かりし頃に、叶わなかったトランぺッターにとっての聖地のようなステージに立たせてくれと関係者に迫ります。
返事は“ノー”。テクニック的には問題ないが、心が耐えられるのかと・・・。
そして公演当日、また手をだしちゃうんですね~。「なしでは演奏できない」と。
善悪は抜きにして、人間ってそんなもんだと思います。 考えさせられます。
この手の作品の中では、かなり良いのではないでしょうか・・・。
おススメです。
それでは・・・・。
この映画にも登場する“マイルス・デイヴィス”の伝記
2015年 アメリカ / カナダ / イギリス 日本語吹替あり