居心地のいい今にとどまろうとするほど、明日への不安は増していく ◆ 「あなたはあなたが使っている言葉でできている」



この本、世界17か国で出版されているのだとか。  

 

読んでみて、その理由がわかりました。

 

至極まっとうで、わかりやすい“金言”が目白押し。

 

 

頭の中で使っている言葉の重要性を説くものの、最後は“行動”なのだと言い切るあたりは、切れ味抜群。

 

爽快感に近いものを与えてくれます。

 

 

著者のゲイリー・ジョン・ビショップさん、経歴だけでは何者かよくわかりませんが、只者ではなさそうです(笑)。

 

 

ほんでもって備忘録。

 

 



人は常に自分と会話している

 

 

 

「人間の感情の大部分が思考から生み出されているのなら、感情をコントロールするには思考をコントロールすればいい。もっと言うなら、心の中で思い描く文章、つまり自分との会話に使う言葉を変えればいい。そもそも感情はそこから生まれているのだから」アルバート・エリスアメリカの心理学者)

 

 

 

人生のあり方は、状況や事情ではなく、自分との対話の仕方によって決まってくる

 

 

 

思考をコントロールできれば、どんな気持ちなるのかをコントロールできる。そして思考をコントロールするには、使う言葉を意識すればいい。

 

 

 

それでも、できることは必ずある

 

 

 

運命は、コントロールするものでもあり、コントロールされるものでもある。あなたが立ち止まり、ぐずぐずしているあいだも、人生は止まってくれない。困惑し、おびえているあいだも止まってはくれない。あなたを置いてどんどん進んでいく。

 

 

 

あなたが主役を演じようと、そうでなかろうと、芝居はどんどん進んでいく。 誰だってその人なりの問題を抱えている。完璧な人生なんてありえない。絶対に。

 

 

 

あなたはこれまで問題を乗り越えてきた

 

 

 

どんなものにでも解決策はある。ないように思えるときもあるが、それはまだ見つかっていないだけだ。そして見つからない理由の多くは、問題との距離が近すぎることにある。少し、あるいは大いにズームアウトして、全体像を眺めよう。

 

 

 

先が読めない状況でこそ、変化は起こる

 

 

 



確実さを求める病

あなたは中毒にかかっている。自分ではどうしようもないほどその「ドラッグ」に頼りきりなのに、ドラッグが人生に及ぼしている影響に気づいてもいない。あなたが痛切に追い求めているそのドラッグを「予測」という。

中略

人間は、はっきりしたものを求め、不確実な状況を避けたがる。

中略

前もって準備をしたがる。安全をほしがる。これはもう、願望というよりは中毒に近い。

 

 

 

慣れ親しんだものにしがみつき、これまでと同じことを続けるのは、過去に生きているのと同義

 

 

 

どんなにがんばって先を読もうとしても、人生の道行きを正確に予測することなんてできない。プランは必ずどこかで破城する。

 

 

 

居心地のいい今にとどまろうとするほど、明日への不安は増していく。目的地なんて実際にはありはしない。あるのは探検して、探検して、探検する日々だけだ。

 

 

 

「先がわからないからおもしろい」

 

 

 

あなたがずっと夢み見てきた成功はすべて不確実性の中にある

 

 

 

人生は冒険だ。そこには無数のチャンスが転がっている。

中略

わかるのは、わからないということだけだ。

 

 

 

あなたという人間を決めるのは、頭の中にあるものじゃない。何をするか、つまり行動だ。

 

 

 

ほとんどの人は、精神状態に大きく左右された行動を取る。しかし、本当に偉大な人たちは、イヤな気持ちを味わいながらも、思考に引きずられない行動を取ることができる。

 

 

 

気分じゃなかろうが、とにかくやるしかないんだ。

中略

心が完璧に整うのを待っていたら、いつまでたっても何も始められない。

 

 

 



人生は、思考でなく行動で変えるものだ

 

 

 

行動が思考を変える

 

 

 

思考が現実になるのは本当だ。しかし、思考は行動を通じてはじめて人生になっていく。

 

 

 

「行動せずにいると疑念や恐怖が生まれる。行動すれば自身と勇気が生まれる。恐怖を克服したいなら家でじっと考えるだけではいけない。外へ出て忙しく過ごさなくてはならない」デール・カーネギー

 

 

 

心がやる気になるのを待っていてはいけない。自分を駆り立てる魔法のような感覚をいつまでも探していてはいけない。

 

 

 

人生を変えるには行動を変えることだ

 

 

 

「行動が幸福につながるとは限らないが、行動せずに幸福が得られることは決してない」ベンジャミン・ディズレーリ(19世紀英国の政治家)

 

 

 

「自分は思考ではなくて行動だ」という言葉を、この次、「気がのらない」ことがあったら思い出してほしい。仕事に行く気がしなかったり、人生の重大な決断をする気になれないときに。自分に自信がなくて最初の一歩を踏み出せないときに。ネガティブな思考は一切忘れよう。ただ踏み出そう。続けてもう一歩。さらにもう一歩。あなたは思考じゃない。行動だ。

 

 

 

「努力や痛み、困難をともなわない物事に、価値あるものなど一つもない」セオドア・ルーズベルト

 

 

 

不可能は、あなたができると信じてはじめて可能になる

 

 

 



努力が無駄というわけじゃない。前進はしている。1回のエクササイズ、1回の足の動き、1回の運動、1回の行動ごとにあなたは成長し、少しだけ目標に近づく。そしてある日、あなたは鏡を見てこう思う。「ワォ!」

 

 

 

問題が人生をおかしくするのではない。隠れた期待がおかしくするのだ。

 

 

 

期待を手放すのだ。今すぐに!不必要で非生産的な期待にしがみついて泥沼にはまるより、人生は予測がつかないという事実を受け入れ、実際の状況と向き合う方がずっとパワフルだ。

 

 

 

人間の心は先を予測し、プランを立てるのが大好きだ。けれども本当に予測するなんて不可能だ。期待は精神状態に悪影響を与えるだけでなく、その人が本領を発揮する邪魔になる。予測を繰り返すよりも、目の前の物事をそのまま受け入れ、一瞬一瞬を生き、問題が出てきたら解決するほうがずっと成果がある。

 

 

 

人間は自分で思うよりもずっと非合理で非理論的な生き物だ

 

 

 

「それでいい」の精神だ。新しい仕事になじめなくても、一歩下がればそれでいいことに気づく。仕事そのものも、同僚との付き合いも、時間が解決するものだから、ちょっとしたミスや、新しい同僚との距離感がつかめないのも、全然それでいい。そう思えば、期待はすぐに消えてなくなる。

 

 

 

他人に対する期待を手放し、起こったことをそのまま受け入れる姿勢を学んだ瞬間、人間関係は劇的に改善する

 

 

 

自分が期待する人生じゃなく、今の人生を愛そう 自分の内面を成長させたいなら、外の世界で行動すればいい。頭の中を跳び出して、人生に跳び込もう。

 

 

 



心の状態で皮肉なのは、精神が発達するほど体の動きが鈍くなっていく点だ。情報は余るほど持っていても、人生の軌道を変えることはほとんどできない。

 

 

 

自分の内面を成長させたいなら、外の世界で行動すればいい

 

 

 

今やっていることをやめない限り、人生は変えられない

 

 

 

「あなたはまさに今していることだ。これからするつもりだと言っていることではない」カール・ユング

 

 

 

「熟考する時間を持て。しかし行動すべきときが来たら、考えるのをやめて動け」ナポレオン・ボナパルト

 

 

 

素晴らしい本なのでした。

 

 

 

それでは・・・・。