映画サイト高評価 ◆ 「ヒットマン エージェント:ジュン」



「孤児だったところを国家情報院に拾われ、暗殺要員として育てられたジュン(クォン・サンウ)。だが、彼は幼いころから抱いていた漫画家になる夢をかなえようと、任務遂行中に自分の死を偽装して姿を消す。それから15年の月日が流れ、晴れて漫画家になったジュンだが売れっ子になる兆しはない。そんな境遇が嫌になって酒を飲んで泥酔した彼は、暗殺要員時代の国家機密を題材にした漫画を描いて配信してしまう。それによってジュンの生存を確認した国家情報院とテロリストが、ジュンを狙い始める」シネマトゥデイ

 

なかなか奇想天外な設定。

 

韓国映画にしては、バイオレンスな映像が少ないです。

 

コメディ要素も強いので、シリアスな展開がお好みのかたには向かないかもしれません。

 

 

まぁ~典型的な娯楽映画です(笑)。

 

 

 

それでは・・・。

 

 

 

2020 韓国 日本語吹替あり

“特別な時代は、特別な手段を要求する” ◆ 「ヒットラー 第2部:独裁者の台頭」



先日、紹介したテレビ映画「ヒットラー 」の第2部。

 

 

「特別な時代は、特別な手段を要求する」

 

という考えに、歯止めが利かなくなり、人々が翻弄されていきます。

 

それに伴って、誰もヒトラーに歯向かえなくなっていくさまは、まさに恐怖。

 

 

今までのヒトラーを題材にした映画は、“たいへんな時代”だったのだなと感じるものの、あくまで距離があり、どこか他人事のようでした。

 

が、この作品は怖い。

 

ものすごく入り込めます。

 

 

おススメです。是非。

 

 

 

それでは・・・。

 

 

 

2003年 アメリカ 日本語吹替あり

 

 

「幸福」は脳がつくる幻想! ◆ 「引き寄せる脳 遠ざける脳」



著者はテレビでもお馴染みの脳科学者・中野信子さん。

 

好き嫌いが分かれる人だとは思います(笑)。

 

アンチ派の意見通り、そんなに深みはないですし、エビデンスも不明瞭です。

 

が、新しい視点を与えてくれるので私は嫌いではありません。

 

 

ほんでもって、いつものように備忘録です。

 

 



実は、人間の生命活動を維持するためだけなら、「幸せ」はとくに必要ではありません。いや、むしろ邪魔になるものとさえいえます。なぜなら、もし幸せを感じていまの状態に満足してしまえば、「もうなにもしなくてもこれでいい」と思ってしまい、生きていくうえでの向上心を持つ妨げにもなりかねないからです。

 

 

脳科学の観点では、ずっと幸せを感じている人はおそらく精神を少し病んでいるか、薬物がもたらす多幸感によって中毒症状に陥っている人とみなすことができます。人間が「ずっと幸せ」でいるということは、おそらくほぼできないことなのです。

 

 



わたしは「幸せになるためになにかをする」状態が、人として健康な状態ではないかと考えています。幸せを得るために向上心を持って生きたり、目標に向かって自分なりに努力したり・・・。そんな行動を起こしている状態が、人間の幸せな姿に思えるのです。

 

 

意識や性格などの要素はオプション

「受動意識仮説」によると、人間にとって本当に重要なのは、消化器や呼吸器や生殖器であり、「意識」はそれらのシステムをうまく次世代に伝えていくたの、単なるコントロール装置に過ぎないのです。

 

 

多くの人は自分の意識や思考や性格などが自分のすべてを思いがちですが、そんなことはまったくなく、意識や性格はいくらでも変えていいということです。 中略 消化器や呼吸器が変わっていたら大変ですが、性格なんていくら変わっても、人間の存在にはまったく影響がありません。

 

 

幸せの基準はたくさんある

 

 

人生にはさまざまな正解

選んだ答えを「正解にする」ことのほうがずっと大切ではないでしょうか。実際に自分が本当に正解を選んだかどうかは、死ぬまで、いや、死んでからもわからないのです。

中略

本来、誰もが自分の好きなように生きていいのです。

 

 

日本人はもともと不安傾向の高い人が多い遺伝子プールがあるとされています。日本には自然災害が多く、それに備えるには楽観的な性格より不安傾向の高いほうが生き延びやすい環境であったわけです。

 

 

人間は集団でなければ生き残れない

多くの人は、利他的行動は美しく、またよいものだと感じます。

中略

それもすべて、人間が種として生き延びる確率を上げるためです。

 

 

なんのために生きている

実は、この問いには答えがないのです。わたしたちは、ただ生きているだけ。生きている理由を探そうと思っても、どこにもないのです。

中略

でも、理由がないということは、「どう捉えてもいい」ということなのです。どんな理由をつくっても、どれも間違いではない。誰も正解だとは保証してくれないけれど、自分ですべて決めていいのです。

中略

数学の言葉を借りると、人生の解は「不定」でしょうか。不定というのは、「無数の解が存在する」という意味です。

 

 



人は誰でも人生に迷います。どんな偉い人でも、大いに迷っていきるのです。とくに日本人は、もともとほかの民族に比べて自己肯定感が低いことが実験でも証明されています。でも、その生物学的事実を受け入れることは、決して不本意なことではありません。このように考えればいいのです。「わたしは、まだこんなに人生に迷える。そして、これから人生を変えていけるチャンスがあるのだ」

 

 

 

そこそこてめになる1冊なのでした。

 

薄いのですぐ読めます。

 

 

 

それでは・・・。

プライムタイム・エミー賞2部門を受賞 ◆ 「ヒットラー 第1部:我が闘争」



「『ヒットラー』(原題:Hitler: The Rise of Evil)は、2003年のカナダ・CBCアメリカ合衆国CBSの制作による、アドルフ・ヒトラーを描いたテレビ映画。プライムタイム・エミー賞2部門(美術監督賞・音響編集賞)を受賞、作品賞 (ミニシリーズ部門)にノミネートされた」

 

新聞記者フリッツ・ゲルリッヒの視点からヒトラーを描いている。全2部構成。

 

第1部:「わが闘争」 - 少年時代からミュンヘン一揆までを描く。

第2部:「独裁者の台頭」 - ナチス政権の誕生から長いナイフの夜までを描く。

 

Wikipedia

 

 

ヒトラーを描いた映画はたくさん観てきましたが、下手したらこの“テレビ映画”が一番面白いかもしれません(笑)。

 

これを書いている時点で、まだ第2部を観ていないので断言できませんが。

 

 

一部の人間には「まともではない」と見抜かれているものの、地位に関係なく多くの人を演説で魅了していくさまは恐怖を覚えます。

 

トランプ大統領が醸し出していた雰囲気の“スケールアップ版”と言えばよいのでしょうか?

 

 

とりあえず見ごたえがあります。  

 

 

おススメです。

 

 

 

それでは・・・。

 

 

 

2003年 アメリカ 日本語吹替あり

なぜ幻となったのか? ◆ 「幻の巨大空母“信濃 ~乗組員が語る 大和型“不沈艦 の悲劇~」



「太平洋戦争末期に登場し明瞭な写真は1枚のみ、という幻の空母『信濃』。もともと、大和・武蔵に次ぐ3番目の巨大戦艦として建造途中、急きょ、航空母艦に改造された艦だ。大和ゆずりの強固な防御力で、『不沈空母』として期待された信濃。しかし最初の航海の途中、わずか4発の魚雷攻撃で沈没。一体なぜ?生存者へのインタビュー、新発見の貴重な写真、信濃の高精細CGなどから、幻の空母の悲劇の最期とその謎に迫る」NHK

 

一度も戦闘をせずに、沈められた巨大空母のドキュメンタリーです。

 

信濃”の鮮明な写真が1枚しか存在しないとか。

 

まさに“幻”。

 

 

生存者のお話が聞ける貴重な映像です。

 

 

 

 

 

 

それでは・・・。  

 

 

 

2019年8月11日  BS1スペシャルで放送

平成の絶対王者 ◆ 「九段 羽生善治 ~タイトル通算100期への苦闘~」



「27年ぶりに『無冠』となった羽生善治九段。通算獲得タイトル100期という前人未踏の記録を目前にして、3回連続タイトル戦で敗北を喫した。平成元年の初タイトルから、数々の記録を打ち立ててきた羽生だが近年は若手棋士に苦しめられている。彼らは、AI・人工知能を取り入れた最先端の研究で急速に力をつけてきた。48歳のベテランとなった羽生は、彼らAI世代をどう迎え撃っていくのか。その旗手ともいえる挑戦者を迎えた竜王戦に密着。前人未到のタイトル通算100期に挑む羽生と実力ナンバー1の挑戦者。対局する両者だけが知る戦いの真実に迫る」NHK

 

“平成という時代を“絶対王者”として君臨してきた羽生善治は、いかにして『令和』の時代を戦おうとしているのか”

 

というのがこのDVDの謳い文句です。

 

 

非凡な人間の人となりを垣間見ることができます。

 

 

将棋に興味がないかたでも楽しめる1本かと・・・。

 

 

 

 

それでは・・・。

 

 

 

2019年 BS1 DVD本編99分+特典72分

マ・ドンソク主演作品は外しません ◆ 「守護教師」



「『アンダードッグ 二人の男』『ファイティン!』などのマ・ドンソクが主演を務めたサスペンス。女子高の体育教師になった元ボクサーが、姿を消した生徒の行方を追う。監督を務めるのはイム・ジンスン。『私の少女』などのキム・セロン、ドラマ「愛してもいいんじゃない」などのイ・サンヨプ、『犯罪都市』などのチン・ソンギュらが脇を固めている。マ・ドンソクが屈強な肉体を生かしたアクションを見せる」シネマトゥデイ

 

以前にも書きましたが、マ・ドンソク主演作品は外しません。この映画もご多分に漏れずです。

 

何のでしょうね~。この人の魅力は?

 

 

この作品で強いて難をつけるとするならば“守護教師”という邦題でしょうか。

 

意味がよくわからないと言えば言い過ぎですが、ベストマッチでないことは確かかと・・・(笑)。

 

 

 

それでは・・・。

 

 

 

2018年 韓国 日本語吹替あり

緊張感があります ◆ 「エジソンズ・ゲーム」



「19世紀のアメリカ。白熱電球を事業化した発明家のトーマス・エジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)は、大規模な送電には直流が適していると考えていた。だが実業家のジョージ・ウェスティングハウス(マイケル・シャノン)は、交流の方が安価で遠くまで電気を送れるとして、交流式送電の実演会を開いて成功させる。それを知ったエジソンは、世論を誘導しようとする」シネマトゥデイ

 

香港映画『インファナル・アフェア』のリメイク作品、『ディパーテッド』で第79回アカデミー賞監督賞・作品賞を受賞したマーティン・スコセッシが製作総指揮を務めた実録ドラマらしいです。

 

 

緊張感を煽る音楽がよい感じ。

 

それもあってか、非常に引き込まれる展開です。

 

 

お笑いなしのシリアスな映画が好きな方は是非ご覧になってください。

 

 

 

それでは・・・。

 

 

 

2019年 アメリカ 日本語吹替あり

実在の脱獄犯を描いたサスペンスアクション ◆ 「プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵」



「『ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡』などのダニエル・ラドクリフらが出演した、実話をベースのスリラー。南アフリカアパルトヘイトに反対して投獄された男たちが、脱獄に挑む。メガホンを取るのはフランシス・アナン。『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』などのイアン・ハート、『デンジャー・クロース 極限着弾』などのダニエル・ウェバーのほか、ネイサン・ペイジ、スティーヴン・ハンターらが共演する」シネマトゥデイ

 

邦題にある“脱出への10の鍵”は、キーポイントのキーのことではなく、まんま鍵のことです(笑)。

 

 

スリリングな展開ではありますが、深みはありません。

 

さら~と楽しめる作品とでもいうのでしょうか?

 

面白くなくはないって感じです。

 

 

 

それでは・・・。

 

 

 

2020年 イギリス / オーストラリア 日本語吹替あり

ホームレスの両親に育てられた女性の衝撃の半生 ◆ 「ガラスの城の約束」



「ジャーナリスト、ジャネット・ウォールズの自叙伝を、『ショート・ターム』のブリー・ラーソンとデスティン・ダニエル・クレットン監督が再び組んで映画化。父親との再会を機に隠してきた子供時代の記憶をたどる女性を映し出す。ヒロインにラーソンがふんするほか、両親を、『スリー・ビルボード』などのウディ・ハレルソンと『インポッシブル』などのナオミ・ワッツが演じる」シネマトゥデイ

 

博識で頭が良いものの、アル中で性格が破綻している父親。

 

彼は子供を学校に行かせることなく、自ら教えを与えます。

 

そして、その考えに賛同している芸術家の母。

 

 

非常に興味深い設定です。

 

 

 

劇中、病院から抜け出すために、子供に芝居をさせるシーン。父親から子供への助言が秀逸。

 

 

「この作戦を成功させるには、自分自身を上から下まで信じ込ませることだ。自分を騙せたら、連中だって騙せる」

 

 

また、病院の先生に「学校で教育を受けたほうがよい」とアドバイスを受けた子供には

 

 

「経験から学ぶんだよ!それ以外は全部噓っぱちだ」

 

 

 

ずいぶん乱暴ではありますが、言い得て妙なところも・・・(笑)。

 

 

 

それでは・・・。

 

 

 

2017年 アメリカ 日本語吹替あり