奥さんと子供に囲まれ、誰もが羨むような人生を歩んできたエリートビジネスマン。
そんな主人公が、交通事故を起こし、訴えられます。裁判で争うことを避け最短の刑期で出られるよう、罪を認めます。
投獄されたのは暴力が支配する世界。
彼は自分の身を守り、無事家族の元へ帰るために、派閥に所属します。ですが、安全はタダでは手に入りません。刑務所内での抗争に巻き込まれ刑期は長くなるいっぽう。
仮出所のころには、一目置かれるぐらいの“ワル”に変身しています。
自分や家族のために順応していったのに、家族に合わせる顔がないという・・・。皮肉です。
全編非常に重くシリアスな展開で、目が離せませんでした。※ジャケットはかなり俗っぽく仕上がってますけど(笑)。
ビジネスマンからギャングへと変貌した役者さんの“役作り”、考えさせられる“テーマ”、“音楽”、“映像”どれをとってもすばらしい!
今年観た中で一番印象に残る作品でした。
是非、観ていただきたいです、はい。
ちなみにオリジナルタイトルは“SHOT CALLER”。スラングで「決定権がある者、リーダー、ボス」とか、そんな意味だそうです。
それでは・・・・。
2016年 アメリカ 日本語吹替あり