精神的に弱っているかたにもおススメです ◆ 「気持ちが軽くなるストレス・コントロールの技術」



最近、はまっているのが、この根本橘夫さんの本です。

 

教育心理学、性格心理学の先生のようです。非常に分析が鋭く、かつ勇気を与えてくれます。

 

同じく心理学の鋭い分析では加藤諦三先生もおられますが、加藤さんの本は、読んでいる側が責められているような気にさせられます(※だからマイナスレビューが多いのかと思いますが・・・)。

 

が、根本さんの本は、すぐにでも取り入れられそうな文言が多いので、精神的に弱っているかたにもおススメです。

 

 

ほんでもって備忘録。

 



ストレスになるか否か

自分で対処可能であれば、ストレスと感じないで済みます。対処困難と評価すれば、ストレスとなります。

 

 

 

ストレス耐性

私たちは生きている限り、ストレスなしの生活など期待できません。ストレスから完全に逃げようとする努力は、絶望的であり、悲観的です。私たちが病気にならないのは、菌に感染しないからではありません。感染力よりも、免疫力が強いから病気にならずに済むのです。

 

 

 

意識は同時に複数のことを対象にできません。楽しいイメージが意識にあるときは、つらいイメージは意識から排除されています。

 

 

 

「どう思われようと、痛くもかゆくもない」

 

 

 

完璧主義的傾向

いい加減でも好かれる人がいますし、きちんとやる人でも煙たがられている人がいます。自分なりにやればいいのです。

 

 

 

相手が自分勝手

別な人なのだから、別の価値観で別な行動をして当たり前

中略

その人のやり方でやっているだけであり「自分勝手」という受け取りかたが間違いであることが分かります。

 

 

 

自分と正反対の感じ方をし、正反対の欲求を持ち、正反対の考え方をする人がいるという事実を忘れずに・・・

 

 

 

自分の生活がいつでも快適で、幸福でなければならないというのは自己中心的で尊大な思い込み

 

 

 

腹式呼吸

深呼吸しようと考えると胸式呼吸になりがちなので、むしろ「お腹をへこます」「お腹をふくらませる」という意識でやるとうまくいく

 

 

 

行動しなで、恐れているからストレスになっているのかもしれません。

中略

たとえば、結婚式でスピーチをしなければならない場面を考えてみてください。順番を待っているときが一番ストレスです。実際にしゃべりはじめてしまえば、しゃべることに集中するので、意外に落ち着いてきます。

 

 

 

本来の課題を確認する

大勢の前で発表するときなど、本来の課題を忘れて、自分が評価される場面だととらえるとストレスが大きくなってしまいます

 

 

 

自分を守ろうとしない

傷つくことを恐れて、自分を守ろうとする意識があると、いろんな事態がストレスに感じられます

 

 

 

どうしてもしなければならないストレスフルな行動は、役割と割り切って行うことです

 

 

 

自分が評価されると考えると、どうしても自分を守ろうとする方向へと意識が向きます。守るためには、落ち度があってはいけません。そのためには、落ち度のない完璧さを求めることにならざると得ません。しかし、完璧さなど、もともと無理なのです。そのため、不安になってしまうのです。

 



「上司である。親ではない」

上司に接すると過度に緊張してしまったり、上司の言葉にひどく感情を乱されてしまう人は、批判的であった親の影を、無意識のうちに上司に投影しているのです。このために、上司に対して、親の前に立たされた無力なこどもとしての役割をとってしまっているのです。

 

 

 

自転車はある程度のスピードで走っていて、初めて安定します。止まれば不安定になり、必ず倒れます。行動していない人は、止まっている自転車と同じなのです。

 

 

 

環境が変われば気分も変わる

部屋の模様替えをすると、気分も改まります

 

 

 

仕事は見方を変えるとか、取り組む姿勢を変えると、意外に感じ方も変わるものです

 

 

 

生きている限りストレスを避けることはできません。ですから、ストレスからただ逃げることを考えるのではなく、自分に課された課題として受け止めることです。

 

 

 

あるがままで人は受け入れてくれます。自分を信じましょう。完璧でなくてよいのです。自分なりでよいのです。

 

 

 

学びが多い1冊でした。

 

「『逃げちゃダメだ・・・』by 碇シンジ」 てことでしょうね(笑)。

 

 

 

それでは・・・・。