人が抱える苦悩の原因は、三つに大別できます ◆ 「こころを洗う技術」



日本では宗派に属さない僧侶・草薙龍瞬さんの本は、受験関係の1冊を除いてすべて目を通しています。

 

 

さすがに、飽きてきました(笑)。

 

 

ただ、そうは言っても、ためになる記述は多いので、いつものように備忘録。

 



反応を減らす方法が、ラベリングです。「これは貧欲」「これは怒り」「これは妄想」とはっきり自覚できれば、その反応は消えるプロセスに入ります。というのも「反応する」のと「理解する」ことは、意識の使い方としては、正反対です。だから、意識を「言葉で理解する」ことに使えば、「反応」に従っていた意識の量は減り、悩みも解消されていくという原理です。

 

 

 

洗い流すべきは、目的につながらない、無意味な妄想です。

中略

こうした妄想をやめられないのは、ひとつは簡単だからです。ほとんどエネルギーが要らない。際限もない。ひとりで、どこにいても、寝ている間さえも、妄想することは可能です。

 

 

 

求めすぎる心に歯止めをかけよう。出ないと、心は渇き続ける。満たされなさが、いつまでも続く。

 

 

 

妄想を見なければ、欲しがることもない・・・

中略

「どうせ手に入れても、妄想が満足するだけで、現実はさほど変わらない」

 

 

 

「過去」も「誰か」も、アタマに残っている妄想です

 

 

 

心に残るわだかまりの一切は、結局は、妄想なのです。妄想に執着している(同じ精神状態が続いている)ということ。

 

 

 

人は、他人について「わかったようなこと」を語るのが、大好きです。しかも欲望や悪意に基づいて妄想したがるので、つい人をネガティブに語りがちです。

 

 

 

「これは有益か、後に残るか」と、つねに自問する

 



後悔=怒り+妄想

「それは過去です。今となっては妄想です。もはや存在しません」

 

 

 

未来は、妄想ではなく方向性。あくまで作業の積み重ねで、たどり着くもの

 

 

 

「何ができるか、何をすればよいか」と、方法本位、作業本位で考える

 

 

 

人は、執着したがる生き物です。特に承認欲ー自分が価値ある存在だと認められたい・認めさせたいという願いーに、多くの人がしがみついています。しかし、その願いの多くは「なくても生きていける」ものです。

中略

こうした、“本来なくてもよかった願い”に執着したころから、人は“勘違い”を抱え始めます。自分を肯定できなくなるのです。

 

 

 

心の渇き・心の重荷は、「なくていいもの」を「なくてはならない」と勘違いしたことに始まっています

 

 

 

ブッダの理解に基づけば、“心は、無駄な思いに執着し続ける反応の集合体”にすぎません。心の正体は、ただの反応であって、実態はないのです。

 

 

 

理解を求めるのは、心の性質です。ところが人は、自分の判断ー自分はこう思うーで一杯です。

 



心は判断されることを求めていない。理解されることを望んでいる。

 

 

 

“人生には苦しみが伴う”という事実を、相手に、すべての人々に、そして、あらゆる生命に向ける 業とは、同じ反応を繰り返すようにと、心の奥から働きかけてくる力です。

中略

これは、無自覚のうちに繰り返している“反応パターン”のようなものです。「心のクセ」と呼ぶことも可能です。

 

 

 

見えないからこそ、繰り返すーそれが業の特徴です

 

 

 

心のクセが抜けるほど、幸せなことはありません

 

 

 

業の遺伝

1 学習して、そっくり同じ心のクセを背負う

2 反発して、怒りの業をこちらが育てていく

 

 

 

この世界を突き動かしているのは、人間の心に潜む“業”である

 

 

 

人が抱える苦悩の原因

1反応ー外の世界に触れて、心が動くこと。いわゆる「心の漏れ」。

2執着ー一度生まれた反応が結生して、心の状態として持続すること

3業ー同じ反応を繰り返すように、心の底から促してくる力

 

 

 

人生において、何が本当に価値があることかーそこに答えが出せれば、多くの迷いは解消できます

 

 

 

「やりたいことが見えない」「自分が何に向いているか、わからない」と悩む人がいますね。これは“欲求”に基づいて考えているからです。

中略

正しい思考に基づくなら、「自分」や「欲求」には囚われません。大事なことは、役割を果たすこと、人の役に立つことなのです。

 

 

 

苦しいときは「思考が間違っている」と考える

 

 

 

 

それでは・・・・。

 

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