著者は精神科医の宮田雄吾先生。
この人の本を読むのは今回が初めてです。
非常に気持ちが楽になる“考え方”がてんこ盛り。
なんとなく“生きづらさ”を感じておられるかたにはピッタリな本かと・・・。
超おススメです。
いつものように備忘録。
適度なストレスは私たちを成長させます
筋トレように
「疲れたら休み」「元気になったらストレスへ向かう」 「
いい加減さ」「適当さ」「適度な無責任さ」が、実はストレスを抱え込まずに上手に受け流せるストレスに強い人のありかた
状況によって矛盾した価値観を平気で使い分ける柔軟さこそが、ストレスに強くなるためには大切
大切なのは「ポジティブな考え方」と「ネガティブな考え方」の間を行ったり来たりできる柔軟さです
どっちもほどほどに正解なんてことは普通にあります
事前にありこれ考えすぎず、出たとこ勝負で行こう
情報量は飛躍的に伸びていて、もはやひとりの人間が把握することは不可能なレベルに達しています。
中略
「確かにおっしゃるとおりにしたほうがいいのでしょうけど、それは数多くあるしなければならないことを考えると後回しにするしかありません」ということもあります。
そもそも心の中には矛盾する気持ちがいろいろと同居しています。しかしその気持ちは「いい感情」ばかりではありません。そこには他人には知られたくないような「悪い感情」も混在しています。
中略
だからこそ人の質とは心の内側でなく、実際に表に表した言動によって決定されるものだと考えたらいいと思うのです。あなたにしか見えないあなたの心の中だけで何を考えても、それはまったく構わないのです。
本当にささやかなことでいいから、今日の自分ができることを探してみる
すべての人と仲良くなるのは無理だし、誰にでも好かれようとする必要などない 友達の増やしすぎはどこかで無理がきます。
生活環境が変わるにつれて、今の生活に支障が出ない程度に、以前の友達との付き合い方も少しずつ変えていくのがストレスに強くなれる方法・・・。
負の感情をため込まない
「金は天下の回りもの」なんていいますが、「愚痴も天下の回りもの」とぜひ考えてください
場面に応じていろいろな自分を使い分ける 学校という場所は、環境や役割といったストレスを子どもに与えて、子どもの頑張りを引き出して成長を促す役割を担っている場所です
私たちは、悩みを抱えて、その悩みに向かい合う作業を重ねていく中で成長していくのです
インフルエンザウイルスが体の中から消えるのにも時間が必要であることと同様に、つらい状況から脱するにも時間がかかります
ストレスに強い体をつくるためには、生活のリズムを保って規則正しい生活をすることが欠かせない
ぜひ自分のことは棚に上げながら、面白おかしく陰口をはけ口にかえて、気がゆるせる仲間とワイワイやってください
答えにくい質問には無理に答えないままにしておく
自分が今どういう気持ちでいるか、その気持ちを表す言葉は何なのかをしっかり探しあてる
うまくいってないところばかり目を向けるのではなく、自分に何が残されているのか、強みは何なのかを日ごろからしっかり把握しておきましょう
他人を避ければ避けるほど、他人がこわくなる
私たちの抱く不安とは、天気と同じように自分でコントロールできるものではありません。
中略
不安の沸き上がり方には個人差はありますが、どんな人でも不安になる時には不安になるものです。 不安を打ち消そうとする行動を必要以上にはとらず、不安になりやすい自分をそんなものだとあきらめて受け入れ、その不安を抱えたまま今日すべきことを行うのがストレスに強くなれる生活術です
不安を抱えたままであっても、思い切って目の前の仕事や生活に身を投じてきちんと生きるという目的を達成していく、すなわち不安と建設的な生き方との両立を目指すという姿勢が有効なのです
不安を抱えたままでも今日すべきことをするということを実行に移しやすくするためには、“目標”があると便利です。要するに「今日すべきこと」を最初から明確にしておくということです。
人間は一度ある感覚に対して注意を向けると、その感覚が鋭敏になって、どんどん気になってしまうという現象が起こります。これは体の感覚だけではなく、不安に関しても同じことが言えます。
日課や習慣をもっておくと暇な時間が減って、不安なことにとらわれてクヨクヨする時間が減りやすくなります
現実と折り合いをつけながら生きるというテーマからは、生きている限り逃げられません。苦しいことを避け続けることは不可能なのです。
過去にうまくいかなかったからといって、これからどうなるかなんて誰にもわからない
すべき思考に支配されると、何事においても完璧や理想を目指してしまいますから、心や体は休まりません。この状態をたとえるならば、心の中に四六時中「口うるさい親や教師」がいるようなものです。
「〇〇すべき」の「すべき」から真ん中の「べ」をとって、「〇〇がすき」くらいに少し緩めに考えたらいかがでしょう。ものごとには例外はたくさんあります。
物事の原因を何でも自分自身と関連づけて考えないようにしましょう
時期がこないと今の自分にはどうしようもないことはたくさんあります。気になるでしょうが、今は今の自分がすべきことだけ責任をもって行ってください。
自分ができることにはきちんと向き合い、自ら対応する、しかし自分の手の及ばないことについては運を天に任せて放置する
生きていくうえにおいて、不都合で自分を追いつめる考え方のクセを直したかったら、まず最初に、自分なりに「〇〇だ」と直感的に感じた時に、その直感を裏づける根拠をきちんと拾い上げてみることからはじめましょう。「どうしてそう考えたのか」を直観に頼らずに、理論立てて考えていくのです。
中略
次にその根拠を挙げたうえで、自分の抱いた「〇〇だ」という直観を否定する可能性を検討していきます。 問題を解決するためには“なぜこうなった”と考えるよりも“何”が“どのように”なったらいいかと考える
目標は具体的に
目標は小さく刻む
私には価値がある一冊なのでした。
それでは・・・・。