著者は“年間5000本の論文を読む”という鈴木祐さん。
「いつ仕事を失うかもしれず、福祉システムもあてにならない今日では、自分の肉体こそが最高の資産」 ということで、筆者が“一生モノの健康法”として勧めるのが“パレオダイエット”。
「カロリーは足りているのに食欲が止まらず、長生きするようになったのに健康状態は悪くなり、たくさん食べ物が手に入るのに栄養は足りず、娯楽にあふれているのに毎日が楽しくない・・・」 そんな矛盾を解決するのがこのダイエット法らしいです。
ただ単に、体重を減らすということではなく、“健康”にスポットを当てた素晴らしい本です。
学びの多い1冊でした。
ほんでもって備忘録です。
2016年コペンハーゲン大学の実験
食欲を減らすホルモン(GLP-1とPYY)が体内に増えるまでは、およそ1年かかった・・・。
中略
新しい体重に体が「適応」するまでに1年は必要なことを示している。
加工食品には、現代科学の最先端がつめ込まれています。
中略
消費者のセットポイントを狂わせ、中毒性を高めるためのしかけが施されているのです。 ※セットポイント・・・体重をキープするしくみ
「われわれの大脳辺縁系は、糖分、脂肪分、塩分(自然界では貴重なエネルギー源だ)に目がない。なら、これらが入った製品をつくればいい」お菓子の製造で有名なクラフトフーズ社
加工食品によって脳が暴走したせいで、カロリーを取り過ぎてしまうから太る
食品選び
原材料がどんな形をしていたのか分からない商品はさける
プチ断食こそが自然本来の姿
中略
21時から翌13時までの16時間は、カロリーがあるものはいっさい口にしないのがポイント。
もし100歳のお婆ちゃんが若いころに食べていた様子が想像できないなら、それはパレオダイエットではNG食品
プチ断食
最初の1週間を乗り越えるコツは、とにかく活動的に動き回ること。お腹がすいた状態で静かにしていると、脳がパニックを起こして空腹感が増してしまいます。
パレオダイエットは狩猟採集民に学ぶ健康法。「でも、狩猟採集民の寿命って短いのでは?」という問いが浮かびます。
平均寿命は45歳。ワクチンなどが使えないため、15歳までに45%が感染症のため死ぬのだとか。それを除くと78歳。
それでも先進国より短いのですが、延命措置がないので、死の食前までピンピンしているケースが多いらしいです。
う~ん、説得力があります。
それでは・・・・。