不安や緊張は自分にエネルギーを与えてくれるプラスなもの ◆ 「究極のマインドフルネス」



最近のDaigo君の本の中は大ヒットだと思います。

 

瞑想に関しての記載は少ないですが、全体的に非常に学びの多い一冊かと・・・。

 

特にネガティブな感情のとらえ方に関しての説明は秀逸です。

 

 

いつものように備忘録。

 



一定時間、反芻思考をやめることができると、新しい方向性などを見つけて、クヨクヨ悩みづらくなることがわかっているのです。実際、うつ病の治療では、ボルダリングやキックボクシングなどをやって、一定時間思考をやめるだけでも効果があるという研究があります。

 

 

 

私たちは、自分の失敗については、とても大きくとらえます。人間はミスをする生き物であり、それを許容する能力をもっているのに、自分のことになると許せなくなるのです。

中略

人間はみんなミスをするものだということがわかると、ミスをして恥ずかしいという感情が減り、自分らしい行動ができるようになる・・・。

 

 

 

悪魔は「短期的思考」で、天使は「長期的思考」なのです

 

 

 

やりたいことが見つからないのではなく、どうやったらそのやりたいことにたどり着けるのか、具体的なルートが見えていないだけなのです

 

 

 

最高のイメージだけつくって最悪を想定しないと、脳がポジティブな想像に興奮し、そこで満足してしまいます。それでやる気がでなくなるのです。人間の脳は、基本的に短期的な思考に目が向くようにできているので、無理やり長期的な思考に目を向けるようにしないと、やるべきことが見えなくなります。

 

 

 

人間の成功のためには、セルフコントロール能力がもっとも大切な能力だといわれています

 

 

 

じつは、不安というのは、私たちがきちんと準備をしたり、失敗しないように細かいところまで注意を向けたりするための機能として存在しているのです。

中略

不安があっても、それを「悪くない」と思えるようになると、怖くなくなります。

 

 

 

失敗しないようにするのではなく、失敗してもいいと思えるようになる、失敗を楽しめるメンタルをつくることが非常に重要だということです。

中略

失敗しても凹まないとか、まったく気にならないというのは、逆に言えば学ばない人です・・・。

 

 

 

根拠のない自信が大事なのはなぜ?

これからの時代は先行き不透明で、根拠のあるものがほとんどなくなるからです

 



うまくいった人は、たくさんチャレンジしています。

中略

どれが当たるかわからないので、一つひとつ失敗するたびに凹んでいる暇なんてありません。

中略 つねにチャレンジしつづける人になるには、失敗に慣れ、失敗から学ぶ必要があります。

 

 

 

自信とは?

「自分の力で自分の未来や自分の人生・仕事を変えることができると信じる力」

中略

これは心理学でいう、「セルフエフィカシー」(自己効力感)というものです。

 

 

 

自己効力感を鍛える

「自分はいままでどういうことをしてきたのか」 「自分は今日、何にチャレンジしたのか」 「自分は何をがんばったのか」 といったことをふりかえり、それがどれくらい効力があったのかを、自分の人生や仕事を変えるのにどれぐらい寄与したのかと確認していく作業が必要なのです。でも実際には多くの人が、漠然と毎日の作業を繰り返しているだけで、何が自分の人生を変えてくれて、自分の努力のどこが報われているのかをまったく見ていません。当たり前ですが、これでは自信はつきません。がんばったのに、どれが、どのくらい効果があるのかもわからないのでは、やる気の出しようがないからです。

中略

「変えることができた」という感覚がほかのチャレンジにも影響します。

 

 

 

行動を変えていくと性格も変わる

 

 

 

人間は息を吸っているあいだは交感神経が働くので緊張しますが、息を吐いているときには副交感神経が優位になるのでリラックスできる

 

 

 

自信をもつポイント

自分をいかに受け入れられるか、自分を責めずに、自分に対して思いやりや共感をもてるか、ということです

 

 

 

自分を受け入れる能力が高い人はどういうことかというと、自分に厳しすぎる人と甘すぎる人の中間くらいの考え方をします

 

 

 

失敗は学習です。損ではないのです。

 

 

 

無駄に自分を責める人は、自分自身にいいとろこも才能もあり、成果も出しているに、そうした自分を客観的に見られない状態で他人を見るため、相手のほうが自分より上だととらえてしまうのです

 



他人と比べるのではなく、過去の自分と比べて前に進んでいる、挑戦できているということを確かめることが大事です

 

 

 

人間はコミュニケーションをするように発達してきた生き物ですから、コミュニケーションに関する刺激にはとても敏感で弱いといえます

 

 

 

 集団の中で拒絶

反撃してやろうと思うなら、その集団から潔く出ていくか、もしくは、その集団を乗っ取る方法を虎視眈々と考えるかのどちらかしかないのです

 

 

 

権力の行使があればそこにはいじめがあるし、上下関係があれば必ず不合理が生じる

 

 

 

自分が過去に選択したことでいまがあり、いま自分が決断すれば、いくらでも未来は変えられる

 

 

 

努力や行動によって、自分ではなく環境を変えようとするのが一次的コントロール、自分を変えてあわせようとするのが二次的コントロールです。

中略

一次的コントロールは諸刃の剣で、不幸感をアップする効果もあることが確認されています。幸せになる場合もあるけど、環境や相手を変えようとして変えることができないと、努力したのに報われないという挫折感によってマイナスの効果を受け、不幸になる可能性があるわけです。一方、二次的コントロールには、こうしたマイナス面はありません。

 

 

 

「神よ、変えることのできないものを受け入れる冷静さを我に与え給え、変えることができるものを変える勇気を我に与え給え、そして、それらを見分けるための知恵を与え給え」アメリカの神学者倫理学者ラインホルド・ニーバー

 

 

 

緊張は研ぎ澄まされた集中力を生み出す

ハーバードビジネススクールの研究がすすめているのは、「自分はいま燃えている!パワーがみなぎっている!緊張しているということは、自分の感覚がいま研ぎ澄まされてい、全身にエネルギーが送られているということ、不安を感じているということは、ほかの人よりしっかり準備をしているということ。だから、いい結果をえられるんだ!」と自分に言い聞かせることです。

 

 

 

不安や緊張はネガティブな感情だととらえると、その先には強烈な失敗が待っています。逆に、不安や緊張は自分にエネルギーを与えてくれるプラスなものだと解釈すると、その先に期待が生まれ、いい結果が続くようになるのです。

 

 



「人間はつねに『いま』がいちばん不幸に感じる」

これはなぜかというと、そう考えるシステムが人間の脳に組み込まれているからです。私たちは、不安を感じ、危ないと思うからこそ、次を考えて準備をし、分析すること前にすすんでいけるのです。つまり、人間は不幸や不安を感じやすくできているのです。

中略

人間というのは、「いま」がいちばん不幸や不安を感じるように適応してきたのではないか、とアメリカのノックス大学の心理学者フランク・マクアンドリュー博士は述べています。

中略

人間には、そもそも幸せを感じにくくさせるような、幸せになりそうだとそれをとめるような心理的なプログラムがあるのではないかという説を唱えています。

 

 

 

私たちはもともと、幸せなときにわざと不幸を感じるようにできているということです。ですから、不幸や不安を感じるのは悪いことではなく、そういう性質があることを理解したうえで、いま自分が感じている目の前の幸せを楽しむことが重要なのです。

 

 

 

人間は何の根拠もないのに、いまより未来のほうが時間もお金もあり、成長して成功していると考えます。いまより未来のほうがいいと思うがために、未来に比べて「いま」を不幸に感じるということが起こるのです。私たちは、生物として子孫を残していかなければならないので、いまより未来のほうがよくなるように、いまがんばって未来につないでいこうと考える必要があります。「いま」に満足してしまったのでは、未来に向けて進めなくなるということです。

 

 

 

ポリアンナ効果 心理学者チャールズ・オスグッド

過去の嫌な体験が薄められて、それを小さく見積もることで、本来はいまより悪いことだったとしても「過去はよかった」と思うようになる

 

 

 

快楽の踏み車

私たちは、いいことがあってもすぐに慣れてしまい、もっといいことが起こるのではないかと考えます

 

 

 

私たちには「いま」しかありません。いまこの瞬間にいかに集中し、没頭できるかが大事で、その時間が長くなればなるほど幸せになれるとわかっているのに、「いま」をないがしろにしているのです。もちろん、人間はそのおかげで生き残ってきたという側面はありますが、これが「いま」を不幸にする原因なのではないかといわれています。

 

 

 

バイアス

人間は過去のことを思いだすのが苦手ですから、記録に残しておくことが重要なのです

 

 

 

未来を楽観視しすぎると、モチベーションを下げることにしかなりません。大きな目標を立てないと意味がないと思いがちですが、じつは、現実的な目標を立てて予測を超えていく楽しみこそが、いちばんのモチベーションになるわけです。

 

 

 

もし、いま、不幸や不安を感じていて、満足できないという人がいたら、それは立ち止まるための不幸ではありません。不幸であるほうが生存確率が上がるという遺伝子に刻まれた人類の歴史が、私たちに不幸を感じさせることで「前に進め」「成長しろ」とメッセージを送っているのです。

 

 

 

嫉妬の感情というのは、自分がほんとうに欲しいと思っているものをすでにもっている人を見たときにしか感じません

 

 

 

自分にどんな欲求があるのかということは、考えても意外と出てきません。だからこそ、それを明確化してくれる嫉妬の感情はとても大事なのです

 

 



完璧主義

実際には完璧などありえないので、未知なるチャンスがすべて怖くなります。その結果、新しいチャンスをつかめなくなり、どんどん完璧とは程遠い人生になっていくわけです。

 

 

 

習慣

ハードルをぐんと下げて、自分の生活の10%くらいを変えるような、わずかな変化を積み重ねることによって自分を変えていくのがベストなやり方です。

 

 

 

私たちは、弱点と利点、弱みと強みというように分けて考えていますが、じつは、これらは表裏一体です。強みがたくさんあるということは、その裏に弱みもたくさんあるということです。逆に、欠点やコンプレックス、弱みがたくさんあるということは、その裏に強みもたくさんあるということなのです。

 

 

 

対人関係は人間関係における嫌なことは、それについて徹底的に考えたり、思い出したりしたほうが立ち直りが早くなる、というおもしろい研究があります。

中略

過去のトラブルを中途半端に何回も思い出すから症状が悪化していく・・・。

 

 

 

ストレスをアドレナリンに変えて挑戦を増やしていくことによって、つねに自分は変化し、前に進んでいるという感覚を得ることが重要なのです

 

 

 

変わろうとしない人は、そのまま下降していきます。自分が行動を起こさないかぎり、その下降をとめることはできません。ですから、不安もストレスも感じないようにするには、挑戦し、つねに変化していくしかないのです。

 

 

 

「自分は不安になっていない」と考えるよりも、自分が不安を抱えていて、心臓がバクバクするほど緊張しているのは「体がエネルギーをつくってくれているんだな」と受け入れて、プラスの意味に変換できる人のほうが不安に強くなるのです。

 

 

 

昨日のストレスを今日の力に変え、今日のストレスを明日の力に変えるために、神様は私たちにストレスを与えてくれたのではないでしょうか。

中略

ストレスがないというのは、味気ないということです。何のスパイスも使われておらず、塩味も甘みも苦みもない料理と同じです。

中略

ストレスは、乗り越えることができれば個人の成長をうながす成長促進剤のようなもの・・・。

 

 

 

ふだんからストレスを避けようとする人ほど、うつになる傾向が強く、人生に対する意義や幸福感を感じづらいアメリカ退役軍人省の研究

 

 

 

ストレスを強く感じていたとしても、そのストレスが自分の力になる、あるいは自分の成長につながると考えていた人は、ストレスの害がなかった

 

 

 

ホルモン

ストレスが体に悪いと思っている人はコルチゾールが分泌されていましたが、ストレスが自分の成長のために乗り越える試練だと考えている人は、脳を成長させ、免疫力を高めてくれるデヒドロエピアンドロステロンが分泌されていました

 

 



不安だから準備をする、不安だから練習をする、不安だからいろいろ考えて対策をするというよいうに、不安だから、不安から逃げたいから、というネガティブな感情を行動に結びつけると、大きな力が得られます。

中略

不安を感じたときは、自分の心に何か大切なことや気づいていないことを教えようとしてくれていると考える・・・。

 

 

 

不安は自分がやる気になっている証拠であり、自分にとって大事なチャンスであることを体が理解しているから不安という感情がつくりだされている・・・

 

 

 

不安は、それにとらわれているとどんどん深くなっていきますから、一瞬でもいいので意識を別の方向に向け、不安から気をそれすことが大事なのです。同様に怒りや食欲もいったん気をそらすとことができれば、けっこう落ち着くことが研究でわかっています

 

 

 

不安の対処

不安を感じているときは「原始脳」(爬虫類脳)といわれる部分が活性化していますが、イメージと数字のカウントという、理性を働かさないとできない行動によって前頭葉が起動し、ネガティブな感情を追い出せるいう理屈です

 

 

 

ポジティブな感情に賞味期限がある

中略

思い立ったらすぐに行動しないと形にならない

 

 

 

私たち、「お腹がすいたから食べる」というように、一つのこととして考えていますが、「お腹が空いた」というのは感情であり、「食べる」という行動を決めるのは自分自身です。つまり、感情と行動は切り離せると考えることができるのです。

 

 

 

感情と行動の切り離しが大事

●自分のいまの行動をとめているような感情がなくなったらどう思うか

●他人の目が気にならなくなったらどうなるか

●いま目の前にあることがどうでもいいことになっているとしたら、どう考えるか

 

 

 

感情に左右されない

たとえば、上司から不当な扱いを受け、自分はいま怒りを感じているんだなと気づいたら、その怒りがいいとか悪いとか価値判断をするのではなく、いまどういうことが起こっているのかを客観的に観察するのです

 

 



瞑想

よく、注意がそれすぎて瞑想の効果が出ている感じがしないという人がいますが、科学的にいえば筋トレと同じで、注意がそれて、それを戻すときに脳が鍛えられるので、それればそれるだけ効果は高くなります

 

 

 

注意がほかのものにそれないようにするのではなく、注意がほかにそれても戻すことができるようになることが、瞑想の目的なのです。

中略

初心者のほうが瞑想の効果が出やすいといわれています。

中略

注意がそれなくなったら瞑想の意味がないことになります。

 

 

 

超おススメです。

 

 

 

それでは・・・・。