自由には危険が伴う ◆ 「欲望の時代の哲学2020 マルクス ガブリエル NY思索ドキュメント」



(1)「欲望の奴隷からの脱出」 2020.2.25

 

SNS社会の中、増幅する欲望、怨恨(えんこん)、そして分断。コミュニケーションツールとして期待を集めたデジタルメディアこそが社会を壊しているとガブリエルは指摘する。何故に人々の心をむしばんでいるのか?カント、ヘーゲルを引きつつその本質を明らかにしていく。カントが考えた『自由意志』という概念、その先にある『目的の王国』とは?ドイツ伝統の哲学に新たな生命を吹き込むことで、現代人の心の問題を解き明かす」

 

 

(2)「自由が善と悪を取り違えるとき」 2020.3.3

 

「『自由の国』アメリカ、NYは、私たちのあり方を考えるのに映し鏡のような地だ。戦後アメリカとの深い関係性の中今日ある日本。だが今、両国ともに大きな曲がり角にあるように見える。ともすれば自由が単に『消費の選択』を意味し、物質文明の中に埋没しかねない日々。ショペンハウアーの『欲望』をめぐる名言を手がかりにサブカルチャーまで言及しつつ、ポップでキッチュアメリカというワンダーランドの本質に踏み込んでいく」

 

 

(3)「闘争の資本主義を越えて」 2020.3.10

 

「なぜ人は高層階に住みたがるのか?問いかけるガブリエルが今回解き明かそうとするのは、ねじれた方向へと進む資本主義、社会と個人の関係性のあり方だ。万人の万人に対する闘争は避けられない?ホッブズ、ルソーらの思想の歴史から何を学ぶ?そして社会を捉える目を更新し、新たな経済のビジョンを持てるのか?やめられない、とまらない…。効率化、合理化の果てに、今私たちが目にする光景をどう捉え、どう乗り越えていけるのか?」

 

 

(4)「私とあなたの間にある倫理」 2020.3.17

 

「『車を降りてくれ』トンネルの中タクシードライバーから突然、降車を突き付けられるガブリエル。スリリングなハプニングから始まる番組はデジタルテクノロジーに心のありようまでコントロールされる時代との向き合い方を考える議論へと展開する。機械と人間の境界が危うくなる時代に生まれる、切実な倫理の問題とは?思考もまた感覚であるとしたら?哲学者、作家との対話も交え、現代社会に広がる心の病を解くヒントを哲学する」

 

 

(5)「哲学が国境を越えるとき」 2020.3.24

 

「NYの日本料理店でラーメンをすするガブリエル。グローバル化された世界はさまざまな文化が行き交いハイブリッド化、多様な表現が生まれる。その固有性は豊かな果実となる一方分断も生む。対立が進む世界で普遍性が求められる時哲学は機能するか?『ガラパゴス化』が言われて久しい日本はどうする?前シリーズでファイアウオールと彼が名づけた日本の強固な壁を越える道は、あるいは逆手にとる道はどこにある?斎藤幸平が聞く」

 

NHK

 

面白い。

 

ただ、これは私の理解力の問題ですが、1回観ただけでは少し難しい(笑)。

 

何度か視聴して、本も読めば、なかなか沁みるものがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは・・・。