タイトルが衝撃的なこの本の
著者は山田ズーニーという女性。
進研ゼミの小論文編集長をへて
WEBサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」
でおとなの小論文教室というコラムを
書かれています。
小論文教室とは何ぞや?ですよね。
本人の説明によると
「おとなの小論分教室」とは?と
問われれば、いま、私はこう答える。
「“自分にあった考え”を見つける
ためのトレーニングジムのような場」と。
もしあなたが、結婚とか、就職とか
この先の進路に思い悩んでいたとして
ほしいのはどの答えだろう?
1は「まっとうな答え」
2は「絶対的な答え」
3は「自分にあった答え」
私がこのコラムを通じて応援し続けて
いるのは、「自分に合った答え」を
探している人たちだ。
ということらしいです。
この本は就職に悩んでいる若者に
向けて、先のコラムから抜粋したもの
なんですて。
私は48歳でターゲットではないのですが
恥ずかしながら求職中の身。
今まで働くことについて、深く考えて
こなかったので、この時間を利用して
自分の胸の内を整理してみようと・・・。
「俺はいったいどうしたいのか?」
「俺は何をすべきなのか?」
この歳でもよくわかりません。
ズーニーさんの問題提示に対して
若者から年配のかたまで、読者が
思い思いの意見を投稿されていて
それをピックアップしたかたちで
本書は構成されています。
さすが普段から著者に鍛えれれている
だけあって、とても一般人とは思えない
ような“珠玉の名ゼリフ”がてんこ盛り
で、とても感銘をうけました。
またまた備忘録の意味で刺さった一文を
書き出しておきます。
就職は、社会と自分を「へその緒」で
結ぶ行為であり、就活は自分の次なる
「居場所」の設計図を引くような行為
だと私は思う。
男も、女も、大人も、子どもも
生きていくためには「行く場所」がいる。
不思議にも「縛られている」と認める
ことが自分を生かし、関係性を生かし
ひいては相手を生かす結果になる。
「楽に生きること」はできないと思う。
なぜなら「生きる」=「活きる」とは
「成長する=成長実感を持つ」ことだから。
人はなぜ、「活き」続けられるのか。
それは成長実感があるからだと思う。
中略
「楽しく生きたい」という若者は
イコール「早く死にたい」という
若者。 (読者 森さん)
私は若者ではありませんが
「楽して生きたい」と思っていたので
このセリフは、本当に腑に落ちました。
かなりの衝撃です。
あなたには潜在力がある。
生きている限り、それを生かし
伸ばさなくちゃいけない。
「楽しく生きる」、私は、それに賛成
できません。 私が常日頃、心がけて
いるのは「生きることを楽しむ」だから
です。 (読者 社会人2年目さん)
「いまここ」は、まぎれもなく、自分を
取り巻く現実であり、自分の人間関係で
あり、よくもわるくも、今まで生きてきた
自分が招いた結果だ。 だから「いまここ」
を楽しむというのは、極めて自分らしい
自分にしかできない行為だ。
「その先がどうこうではなく、意志の
ある選択が人生を創る」
いや~学びの多い本でした。
こういう複数の人間のやり取りって
いいですね。 意外でした。
それでは・・・・。