身体の危機を察して「止めろという脳の声」。それにに抗い、意識朦朧とした状態で走ることを“神の領域”と呼ぶんだとか。
その完走率30%の過酷なレースに、鏑木毅さんという47歳の日本人アスリートが参加しています。
序盤から優勝候補の若手選手が、続々とリタイアする中、優勝は51歳、大きな大会での優勝経験がないスイス人ランナー。47歳の鏑木さんも2位でフィニッシュ。大会最年長、チリの59歳男性も完走。
非常に勇気を与えてくれる結果でした。
そんな鉄人達が、レース終了後に残した言葉が印象に残ったので記しておきます。
「苦しみ自体を普段滅多にない楽しい経験なんだっていうふうに、無理やり思い込ませるっていうんですかね・・・。心さえも騙す力っていうんですかね、自分の心を」鏑木さん
「走ることは人生そのもの。逃げるわけにはいかないさ。幸せだよ」59歳チリ人男性
一般人には想像もできない挑戦をする彼・彼女たち。発した言葉の重みが違います。響きました。
最後にナレーションはこう締めくくります。
「過酷なレースの先に見えたものは、人体に秘められた無限の可能性。限界は自分が思うよりずっと先にある」
それでは・・・・
2016年 48分