「そもそも自分のこと、嫌いではありませんか?」というドキッとする文言が帯にあるこの本。
著者はメンタルトレーナーの古山有則さん。
“相談件数1万人以上”は伊達ではなそうです(笑)。
刺さる言葉が目白押し。 いつものように備忘録。
本当に大切なものを知るには、旅をすることです。旅は私たちの日常が当たり前でないことを教えてくれます。
中略
ある人にとっての日常は、ある人にとっては非日常なのです。
大事なのは信じられるかどうかではなく、信じる「つもり」があるかどうかです。何事も、ベースは自分を信じることです。信じるという土台がしっかりできていると成長できます。「変わりたい」と思っているのに「自分は変われる」と信じていないと、アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいる状況と同じです。
勇気を持ち、一旦立ち止まって、結果を作るための行動を考えるのです。
中略
同じことを繰り返していれば楽ですし簡単ですが、その先にある未来は今の延長線で、やはり結果がでない状況です。
優柔不断で悩む人
決められないのではなく、そもそも自分の望むものがわかっていないのです
ノートを使わずに、自分とは向きあえない。
中略
大事なのは、頭の中を見えるようにして思考を進めることです。
頭の中だけで考えるとフワッと抽象的になってしまう。ノートに書きだすことで見える化され、認知できる。
妙に気になって素通りできないのは運命の言葉 私たちが生きている今この瞬間は、昨日亡くなった人が「生きたかった明日」なのです
口癖
「自分なんか」を「自分だから」に変え、「どうせ無理」を「できるかも」に変える
あなたの人生とまったく同じ人生を歩んでいる人など、一人もいない
自己肯定感とは、自分のことがどのくらい好きですか?ということです。
自分のことが嫌いだと、自分を認めたり褒めたりすることができません。自分で認めることができないので、他人に認めてもらおうとして、それが依存につながってしまうのです。
メンタルを安定させるには、自分を責めることをやめ、褒めてみることです
体験を心掛け、様々なアプローチで学ぶことで、今生きていることが当たり前でないことに気づけます
男性は、昨日の愛情表現の貯金があると考え、女性は昨日の愛情表現は昨日までのもの、今日の愛情表現は今日してほしいのです
自信は「育てる」もの
アサガオの種は、水をあげると成長します。自信も行動すると育つのです。行動すると経験値が得られ、小さな成功体験を積むことで自信が育つのです。
質問によって、知ってそうで知らない自分と出会えるのです
「今のために今までがある」と思っていると、偶然が重なり合って必然なのではないかと思うことが増えます
仮に、あなたが今つらい経験をしていたとしても、いずれその経験はあなた独自の魅力になります
人間は習慣の生き物です。私たちは意識しないと、同じような行動をとってしまいます。
ピンチをチャンスとして捉えるコツは、二つあります。
1.短期的ではなく長期的に考えること
2.この経験から学べることを三つ探すこと
蒔かない種は芽を出さない
あなたは今日、未来に収穫できる種を蒔きましたか?
今日蒔いてない種は、いつになっても芽を出しません。同様に、自信も短期的に身につくものではありません。自信は、毎日のように種を蒔き、水をあげることで少しずつ育っていくのです。
結果が出ず不安になっているときは、収穫を焦っていないか考えよう。おいしい果実ができるまで、種を蒔いてから時間がかかる。私たちの人生は米作りと同じく地道な努力が大切。
あなたが何かにチャレンジをしようと思ったとき、必ず通る道があります。それは、批判や否定をされることです。「必ず」というのが理解できていない人が多いのです。商品を購入するときに消費税を支払うように、チャレンジすると必ず批判されるのです。
中略
すべての人が大絶賛して、批判や否定をされないというようなものは、ないのです。
中略
批判や否定をされたら、あなたが行動していることの合図なのです。
他人に軽く扱われるのは、あなた自身が自分のことを軽く扱ってしまっているから
八方美人が最も嫌われる
好かれている人は、嫌われてもいいと思っている人
好かれる人は、正しいことを言っている人ではありません。仮に間違っていても、堂々と自分の意見を主張できる人です。
自分のことを運がいいと思う人はいいことを見つけるスイッチが入っている。このスイッチは自分次第でボタンを押せる。トリガーは「私は運がいいと思う」こと。
他人の評価はコントロールできない。それで一喜一憂するのは、消耗するだけだ。今自分のできることを全うすることに意識を集中しよう。
嫌いな人がいる自分を責めなくていい
嫌いだからといって、相手を否定していることにはなりません。嫌いな食べ物のような位置づけです。たとえば、トマトが嫌いな人がいます。その人はトマトが嫌いでも、トマトを否定することはしないと思います。ただ、自分は食べないだけです。トマトを食べる人を軽蔑したりはしません。
学びまくりの1冊なのでした。
それでは・・・・。