「『ブロークバック・マウンテン』などのアン・リーがメガホンを取り、イラク帰還兵を題材にしたドラマ。イラク戦争での活躍で英雄としてたたえられる若き兵士ビリーが抱える、戦地での記憶と心の葛藤を描く。新星ジョー・アルウィン、『アクトレス ~女たちの舞台~』などのクリステン・スチュワート、『ワイルド・スピード』シリーズなどのヴィン・ディーゼルらが出演。重厚な物語に加え、1秒に120フレームで撮影する技術を駆使したクライマックスにも圧倒される」シネマトゥデイ
数多ある“アメリカのイラク・中東モノ”の中において、この作品は少し毛色が違います。
“正義”や“愛”(あくまでアメリカから見てですが・・・)ではなく、兵士の“心情”が主題。
なので、セリフ回しも、心持ち深みがあります。(全体としては“ディープ”でもありませんけど・・・)
そんな中で、ヴィン・ディーゼル演ずる隊長と主人公の兵士のやり取りが印象にのこったので記しておきます。
隊長:「ヒンドゥの教えはためになるぞビリー。運命はカルマ、行いによって決まる。ここにいるのもそうだ」
ビリー:「ダメ兵士なのも自分のせいってことですね?」
隊長:「お前は理由に囚われている。『なぜオレが巡回の先頭なんだ』『何のために殺すんだ』いつも答えを求めてる。それは欲があるからだ。欲はヒトを利己的にする。それじゃダメだ。特に戦地ではな」
ビリー:「ええ、でも殺されたくありません」
隊長:「心配しても始まらない。弾に当たる日が来たら、そういう運命だったってことだ」
ビリー:「心配するなか・・・。難しいな」
この、考え方は“肝が据わる”ので、私は好きです。
それでは・・・・。
2016年 アメリカ 日本語吹替あり