これは地味に面白い作品です。
暴漢に襲われて記憶を失った男性のお話。
通常、記憶喪失の人間が出てきた場合
自分が何者かわからない不安感から
ネガティブなイメージで描かれていると
思うのですが、この映画は違います。
すぐに住居や仕事を探すわ
恋愛はするわで、過去にはこだわりません。
もちろん自分の正体を知ろうとはするの
ですが、ちゃんと“今”を生きるのです。
主人公以外の登場人物も
妙に淡々としていて、それがまたシニカルで
いい仕上がりでした。
記憶があろうがなかろうが「今を生きる」
ことの重大性を訴えているのでしょうか?
違うかもしれません(笑)。
それでは・・・・。
2002年 フィンランド
日本語吹き替えあり