設定自体はよくある“対タリバン”の戦争モノ。ただ従来のアフガニスタン・中東関係の作品とは“毛色”が違います。
敵に襲われ、仲間が瀕死の重体。相手を退け、その兵士を救うには空爆しかないという状態。ですが、敵の居場所を特定していないので、当てずっぽうでは、味方も空からの攻撃はできません。
隊長は仲間を救うため、「座標●●で敵を発見」とウソをつくんですね~。そのおかげで、九死に一生を得た兵士は本国の病院から「隊長のおかげです・・・」と映像のメッセージを送ってきます。
万々歳のはずが・・・。空爆した地域に民間人や子供がいたことが判明。隊長は裁判にかけられます。
正義感あふるる隊長は、罪を償うつもりでした。しかし、夫の留守中、3人の幼き子供の面倒をみてきた奥さんから「子供はどうなるの?死んだ子供と、生きている子供とどちらが大事?」とまたまた“究極の選択”を迫られます。
いや~、正論を振りかざすのは簡単ですが、自分が当事者ならと考えると、これは答えが出るものではありません。
オチは映画で確かめてください。
面白かったです。
今まで観た“アフガニスタン・中東の戦争モノ”では1番のできではないかと・・・。俳優さんも展開も地味なのに、素晴らしい出来栄えです(笑)。
それでは・・・・。
2015年 デンマーク 日本語吹替えあり