義務ではなく権利 ◆ 「みんなで筋肉体操語録」



ここ数年話題のNHKみんなで筋肉体操」からの名言集です。

 

著者である谷本道哉さんも、筋トレのみならず日常生活にも応用が利く言葉をピックされていますので、なかなか刺さります。

 

筋トレに興味がないかたでも、学びが多い1冊なのではないでしょうか?

 

 

ほんでもって備忘録です。

 



残り5秒を「あと5秒で終われる」ととらえると、早く終わりたい“後ろ向き”の気持ちになります。「あと5秒しかできない」ととらえれば、最後まで全力を出し切りたい“前向き”の気持ちになります。

 

 

 

「あと5秒で終われる」と思う人は、メニューをこなすこと自体が目的になってしまっているのかもしれません。

中略

筋トレの目的は「メニューをこなすこと」ではありません。「筋肉を大きく発達させること」が目的です。メニューをこなすことは、目的のための手段。それ自体は、目的ではありません。

 

 

 

腕立て伏せなどの自重筋トレでは、たくさん回数をこなすことを目標にしてしまいがちです。回数を求めてしまうと、動きにいろいろなごまかしが入ります。

中略

効果の高くない方法で回数だけこなしても、それは「できているつもり」なだけです。

 

 

 

終わった!と思ったところからの「最後の1回」。これができるかどうかで差が出ます。

 

 

 

人間の脳は「達成の目途がついたところで達成感を得てしまう」。そんな回路があるといいます。

 

 

 

論語の有名な一節に、「これを知る者はこれを好むにしかず。これを好む者はこれを楽しむ者にしかず」というものがあります。「あることを理解している人は、それを好きな人にはかなわない。あることを好きな人は、それを楽しんでいる人にはかなわない」という意味です。

 

 

 

「最後の1回は、全身全霊の限界を振り絞った一発。最後の一発はその前の1000回に勝るとも劣らない価値がある」伝説のボディビルダー マッスル北村

 

 

 



量を追求し始めると、量をこなすために、どこかで手を抜いて質を下げてしまうこともあります

 

 

 

「どれだけやったか、ではなく何ができたか」です。

中略

「量」は、成果を得るための手段の一要素です。手段のはずなのに、それ自体が目的になったり、評価の基準になったりするのはちょっとおかしいですよね。

 

 

 

オールアウト

「追い込まなければ効果を上げられない」と強迫観念にとらわれるのではなく、筋トレ効果を高める追い込みを、「しても良い」ととらえてください。しかも、思う存分にやっても良いのです。そしてめいっぱい効果を得ちゃっても良いのです。そう考えてください。

 

 

 



仕事でも、勉強でも、運動でも、やらなければならない義務だと思うと、重荷になります。そうではなく、やっても良い権利として考えれば、どれも自発的に楽しく取り組めます。

 

 

 

「明日やろう」の「明日」は永遠にやってきません。また、やらない人ほど、「できない理由」を探すのが上手だったりします。

中略

迷っている間に始めてしまいましょう。

 

 

 

筋トレをしっかりして、食事を変えれば、体つきは確実に変わります。そして体が変われば気持ちも変わります。気持ちが変われば、顔つきだって変わりますよ。

 

 

 

筋トレで、重さや回数を求めることはもちろん大事です。でも、あくまでもそれは手段であって、目的ではありません。目的は、筋肉を発達させる強い刺激を与えることです。

 

 

 

筋肉や骨は、新陳代謝が速く、高い回復能力があります。一方、関節は血流がほとんどないため代謝が遅く、多少の損傷は回復するものの、基本的に酷使すれば消耗し続けていくものです。今は大丈夫でも、後からくるんです。

 

 

 

ベンチプレスの場合、手幅を肩幅強ぐらいにしてうんと狭く、ブリッジせずに背中をベタづけで行うと、使用重量は3割程落ちますが、ガッツリ筋肉に刺激がきます。少し回数を多めにすれば、半分の重さでも、大胸筋が張り裂けるような刺激を与えられます。

 

 

 

僕は週5回筋トレをしていますが、1回の筋トレ時間を20分と決めています。タイマーを20分にセットして、「あと20分しかできません!」という状態から始めるんです。

 

 

 

健全な魂は健全な肉体に宿るもの。体が引き締まった状態のほうが、気持ちも引き締まるのでは・・・。

 

 

 



3か月もすれば

人の考え方は変わる 

世の中も変わる

 

 

 

「ぶれている」?

主張がまったく変わらないほうが、成長できていないとも言えます。時間が経っていろいろな経験をして、新しいことを学んでいけば、人も考えも変わるものです。社会情勢の変化に対応する必要もあります。

 

 

 

筋トレに限らず、どんなこともできるのは当たり前のことではありません。健康で、どこにも痛みがなく、今日も自分の体を磨く筋トレができることは、とても幸せなことです。

中略 「やらなきゃ」、ではなく「できるんだ」「ありがたいんだ」でいろいろなことにに取り組んでください。

 

 

 

たいへん説得力のある1冊でした。

 

筋トレに興味がない方にもおススメです。

 

 

 

それでは・・・・。