全米100万部のベストセラー ◆ 「5秒ルール」



帯に「誰もが幸せになれる最強の不安解消術」とある本書の著者は、CNNコメンテーター、テレビ司会者、作家、講演家と数々の肩書をもつメル・ロビンズさん。   

 

TEDxで有名と言ったほうがいいかもしれません。

 

 

ようは「考える前に動け」の本なのです。

 

ですが、その実践方法が至ってシンプル。その気にさせてくれます(笑)。

 

 

学びが多かったので、いつものように備忘録。

 



難しそうなこと、不安を覚えることをやらなければ、人はかわれません

 

 

 

問題に集中すると、かえって問題が大きく見えるようになる これは心の働きのせいです。心配すればするほど、先が見通せなくなり、足がすくんで動けなくなる。考えれば考えるほど、心が麻痺する・・・。

 

 

 

「どう生まれたかは重要でない。重要なのは、どう成長したかだ」J.Kローリング

 

 

 

「あれをしなければ・・・」と思いながらも考え込んでしまうと、大抵うまくいきません。5秒と経たないうちに、心の中でたくさんの言い訳が浮かんできて、脳が停止信号を発するからです。

 

 

 

多くの人は「行動へとかきたてるような熱意かモチベーションがなければ、人は変われない」と思い込んでいます。この考え方がいつ広まったのかはわかりませんが、信じないでください。いざ自己主張すべき瞬間が来ても、あなたはそんな気にならないでしょう。むしろ、何もしたくないと感じるかもしれません。

 

 

 

難しそうなこと、不安なこと、自信のないことをしようとすると、ためらいの感情が起きます。ためらいは終わりの始まり。わずかナノ秒でもためらいが生じると、それが命取りになります。一瞬のためらいが、精神的な引き金となって、ブレーキをかけるからです。それまでにかかる時間はどれぐらいだと思いますか?-わずか5秒です。

 

 

 

考えれば考えるほど、行動する意欲がなくなるーこれは脳の働きによる弊害です。人間は自分をだましてでも、現状を維持しようとします。何かをやろうという動機が芽生えたとたんに、理性が制止しようとするのです。だからこと早く動くことが重要なのです。

 

 

 

変わりたければ、不確かなこと、不安なこと、新しいことにチャレンジしなければなりません。

中略

脳は、不確かなこと、不安なこと、新しいことを恐れ、あらゆる手段であなたを制止しようとします。本能的な働きで、すぐにためらいの感情が生じるでしょう。

 

 

 

危険なのは、この一瞬のためらいです。ためらうと、脳にストレス信号が送られます。その信号は問題が起きたと知らせる赤信号のようなもので、脳は制御モードに切り替わります。こうして私たちは行動できなくなります。

 

 



「長い間にわかったことがある。決心がかたまると、恐れの感情が消えてなくなることだ。何をするべきかわかると、恐れなど吹き飛んでしまう」ローザ・パークス

 

 

 

映画「アベンジャーズ」のハルク役の、マーク・ラファロはご存知ですか?最初の役を射止めるまでに、彼は何度オーディションを受けたと思います?600回近くだそうです。

 

 

 

「本当の自分になるには、勇気を出して成長しなければならない」E・E・カミングス

 

 

 

人間は「感覚機能のついた思考機械」ではなく、「思考機能のついた感情機械」なのです

 

 

 

感情はコントロールできません。しかし行動を選択することはできます。 「現状に甘んじようとする原始的な爬虫類脳に打ち勝て」セス・ゴーディン

 

 

 

勇気は自信につながる

 

 

 

「あなたができると思えばできるし、できないと思えばできないだろう」 ヘンリー・フォード

 

 

 

あなたが一日を支配するか、一日があなたを支配するかのどちらかだ

 

 

 

「勇気とは、成功する保証もないのに本腰を入れて始めることだ」ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

 

 



やることは1つだけです。自分がどう感じるかを気にしないことです。気持ちは重要ではありません。重要なのは行動することだけだからです。

 

 

 

運動も健康も、突き詰めれば1つのシンプルなルールにたどり着きますー気が乗らなくても、やらなければならないということです

 

 

 

目覚めが悪いのは、睡眠不足のせいではありません。スヌーズボタンを押したときに、あなたのなかで次の睡眠サイクルが始まっているのに、それを中断して起きたからです。

 

 

 

パーキンソンの法則

仕事の量は、完成のために与えられた期限まで膨張し続ける

 

 

 

先延ばしした学生のなかで、自分を許した学生は次の実験で先延ばしする確率が減った・・・

中略

心理学者の研究によると、先延ばしする人は自分に厳しい傾向が強いことが判明したのです。

 

 

 

驚いたことに、ほとんどの人は人生の最後に同じことを後悔していることがわかりました。-「せっかくの人生を、心配ばかりしてすごしてしまった」と。

 

 

 

不安を克服するには、2つの戦略を組み合わせ使うのが効果的です。まずは「5秒ルール」を使って自分の心の「主導権」を握り、これは不安ではな興奮状態なのだと「リフレーミング」するのです。

 

 

 

生物学的には、不安と興奮は同じもの

 

 



不安を興奮だとリフレーミング

脳に「わくわくしているだけだ」と伝える

 

 

 

覚えておいてください。恐怖心や習慣は5秒であなたを支配することができますが、あなたも5秒で主導権を取り返して、主導権を握り続けることができる、ということを。

 

 

 

あなたの価値を見抜けない人は必ず存在します。あなた自身がそうならないように。

 

 

 

「あなたが探し求める宝は、あなたが怖くて足を踏み入れられない洞窟のなかにある」ジョーゼフ・キャンベル

 

 

 

毎日小さなことを達成して、自分への信頼を築くことで自信は生まれるのです 決意をかためて、5秒ルールを使って行動することです。どれも小さな勇気ある行動にしか見えなくても、徐々にあなたのなかの自己不信を打ち砕いてくれます。

 

 

 

なかなか使える1冊なのでした。

 

 

 

それでは・・・・。

そもそも自分のこと、嫌いではありませんか? ◆ 「嫌いな人がいる人へ」



「そもそも自分のこと、嫌いではありませんか?」というドキッとする文言が帯にあるこの本。

 

著者はメンタルトレーナーの古山有則さん。

 

“相談件数1万人以上”は伊達ではなそうです(笑)。

 

 

刺さる言葉が目白押し。 いつものように備忘録。

 



本当に大切なものを知るには、旅をすることです。旅は私たちの日常が当たり前でないことを教えてくれます。

中略

ある人にとっての日常は、ある人にとっては非日常なのです。

 

 

 

大事なのは信じられるかどうかではなく、信じる「つもり」があるかどうかです。何事も、ベースは自分を信じることです。信じるという土台がしっかりできていると成長できます。「変わりたい」と思っているのに「自分は変われる」と信じていないと、アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいる状況と同じです。

 

 

 

勇気を持ち、一旦立ち止まって、結果を作るための行動を考えるのです。

中略

同じことを繰り返していれば楽ですし簡単ですが、その先にある未来は今の延長線で、やはり結果がでない状況です。

 

 

 

優柔不断で悩む人

決められないのではなく、そもそも自分の望むものがわかっていないのです

 



ノートを使わずに、自分とは向きあえない。

中略

大事なのは、頭の中を見えるようにして思考を進めることです。

 

 

 

頭の中だけで考えるとフワッと抽象的になってしまう。ノートに書きだすことで見える化され、認知できる。

 

 

 

妙に気になって素通りできないのは運命の言葉 私たちが生きている今この瞬間は、昨日亡くなった人が「生きたかった明日」なのです

 

 

 

口癖

「自分なんか」を「自分だから」に変え、「どうせ無理」を「できるかも」に変える

 

 

 

あなたの人生とまったく同じ人生を歩んでいる人など、一人もいない

 



自己肯定感とは、自分のことがどのくらい好きですか?ということです。

 

 

 

自分のことが嫌いだと、自分を認めたり褒めたりすることができません。自分で認めることができないので、他人に認めてもらおうとして、それが依存につながってしまうのです。

 

 

 

メンタルを安定させるには、自分を責めることをやめ、褒めてみることです

 

 

 

体験を心掛け、様々なアプローチで学ぶことで、今生きていることが当たり前でないことに気づけます

 

 

 

男性は、昨日の愛情表現の貯金があると考え、女性は昨日の愛情表現は昨日までのもの、今日の愛情表現は今日してほしいのです

 

 

 

自信は「育てる」もの

 

 

 

アサガオの種は、水をあげると成長します。自信も行動すると育つのです。行動すると経験値が得られ、小さな成功体験を積むことで自信が育つのです。

 

 

 

質問によって、知ってそうで知らない自分と出会えるのです

 

 

 

「今のために今までがある」と思っていると、偶然が重なり合って必然なのではないかと思うことが増えます

 

 

仮に、あなたが今つらい経験をしていたとしても、いずれその経験はあなた独自の魅力になります

 

 

 

人間は習慣の生き物です。私たちは意識しないと、同じような行動をとってしまいます。

 

 

 

ピンチをチャンスとして捉えるコツは、二つあります。

1.短期的ではなく長期的に考えること

2.この経験から学べることを三つ探すこと

 



蒔かない種は芽を出さない

 

 

 

あなたは今日、未来に収穫できる種を蒔きましたか?

 

 

 

今日蒔いてない種は、いつになっても芽を出しません。同様に、自信も短期的に身につくものではありません。自信は、毎日のように種を蒔き、水をあげることで少しずつ育っていくのです。

 

 

 

結果が出ず不安になっているときは、収穫を焦っていないか考えよう。おいしい果実ができるまで、種を蒔いてから時間がかかる。私たちの人生は米作りと同じく地道な努力が大切。

 

 

 

あなたが何かにチャレンジをしようと思ったとき、必ず通る道があります。それは、批判や否定をされることです。「必ず」というのが理解できていない人が多いのです。商品を購入するときに消費税を支払うように、チャレンジすると必ず批判されるのです。

中略

すべての人が大絶賛して、批判や否定をされないというようなものは、ないのです。

中略

批判や否定をされたら、あなたが行動していることの合図なのです。

 

 

 

他人に軽く扱われるのは、あなた自身が自分のことを軽く扱ってしまっているから

 



八方美人が最も嫌われる

好かれている人は、嫌われてもいいと思っている人

 

 

 

好かれる人は、正しいことを言っている人ではありません。仮に間違っていても、堂々と自分の意見を主張できる人です。

 

 

 

自分のことを運がいいと思う人はいいことを見つけるスイッチが入っている。このスイッチは自分次第でボタンを押せる。トリガーは「私は運がいいと思う」こと。

 

 

 

他人の評価はコントロールできない。それで一喜一憂するのは、消耗するだけだ。今自分のできることを全うすることに意識を集中しよう。

 

 

 

嫌いな人がいる自分を責めなくていい

 

 

 

嫌いだからといって、相手を否定していることにはなりません。嫌いな食べ物のような位置づけです。たとえば、トマトが嫌いな人がいます。その人はトマトが嫌いでも、トマトを否定することはしないと思います。ただ、自分は食べないだけです。トマトを食べる人を軽蔑したりはしません。

 

 

 

学びまくりの1冊なのでした。

 

 

 

それでは・・・・。

 

フィジカルを鍛えれば メンタルも鍛えられます ◆ 「超健康法」



比較的当たりが多いメンタリストDaiGo氏の著作。今回のテーマは“健康”。

 

糖質制限反対のスタンスなのは、納得がいきませんが、それ以外はいつものように参考になります。

 

 

DaiGo氏に文献でサポートしてる鈴木 祐氏の「パレオダイエットの教科書」と合わせて読むと“健康維持”には役立つかもです。

 

 

で、いつものように備忘録。

 



反省は往々にしてうまくいかない

人は自分を責めれば責めるほど、そのストレスを発散するために、かえって誘惑に身をまかせるようになるからです

 

 

 

たとえストレスフルな予定があったとしても、「終わったら楽しいことが待っている!」と思えば、人はわくわくして前向きになります

 

 

 

オナラが臭くて頻度が高いということは、腸内環境が悪化しているということなのです

 

 

 

体は眠い時に、高脂肪や高炭水化物の食品を求める

 

 

 

ニュースを見ない「恐怖管理理論」

人間は怖いものや自分を脅かすような情報を仕入れると、そこから逃げようとするため、甘いものを食べたり、つまみ食いをしたりしやすくなる

 

 

 

人間には「モラル・ライセンシング」という性質があります。簡単にいうと、正しいことをしたあとは、少しくらい悪いことをしてもいいだろうとう甘えが生まれることです。 運動したら何でも食べていいと考えていると、人間は自分のしたことを盛大に見積もるため、食べすぎて摂取カロリーが増え、太る結果になるのです

 

 

 

「どうにでもなれ効果」

人間というのはおもしろいもので、一つのことに失敗すると、本来の目的とは真逆のことをやるようになり、誘惑に弱くなり、「どうせ失敗だから、もう今日はやらなうていいや」「明日やろう」となっていきます。

中略

このように、小さなミスとか小さな例外によって自制心が崩壊し、計画倒れになることを、「どうにでもなれ効果」と呼んでいます。これが起こると、そのあとには自己嫌悪がやってきます。この自己嫌悪によって、「自分はなんてダメな人間なんだ」と自分を責め、自分からストレスを高めていき、その結果、計画倒れにつながっていくわけです。

 

 

 

大事なのは、「どうにでもなれ効果」を起こさないことです。

中略

世の中、計画通りに進むことのほうが少ないのです。

 

 

 

長期的な目標をもっている人は、簡単に誘惑に負けることはありません。

中略

誘惑に負けそうになったときは長期的な目標を思い出していることがとても大事です。

 



「シロクマについて考えないでください」と言われると、よけいにシロクマのことを考えるようになるのと同じで、人間は「やめる」という目標を立てると、誘惑に弱くなり、「どうにでもなれ効果」を起こりやすくなります

 

 

 

ほかのカテゴリーでも起こる

「ダイエット中にお菓子を食べない」という目標を立てている人が、誘惑に負けてお菓子をひと口食べてしまい、「どうにでもなれ効果」が起こったとします。そんなとき、「もういいや、お菓子を食べてしまえ」となると、同時に「貯金もしようと思ったけど、もういいから使っちゃおう!」となります。

 

 

 

熱い風呂→冷たいシャワーで病気にかかりにくい

原因ははっきりとはわかっていませんが、おそらくホルミシス効果によるものではないかといわれています。ホルミシス効果とは、人間の体はストレスを与えることにより、前よりも丈夫になるというものです。

中略

ダイエット効果を期待するのであれば、褐色脂肪細胞が多い肩甲骨あたりに冷たいシャワーを当てるのがおすすです。

 

 

 

野菜を食べない、オリゴ糖をとらない、というようにMACをとらない生活が続くと、腸内細菌はお腹が空いてしようがないので、何でもいいから食べようとなって腸壁を食べはじめるのです。そして、腸が荒れ、炎症が起こります。さらにおそろしいのは、腸壁がうすくなると、悪玉菌などの有害な菌が入ってきて、あっという間に感染してしまうことです。

MAC:腸内細菌に届く炭水化物

 

 

 

リーンゲインズ

これは、1日のなかで食べない時間を設定するやり方です 断食によってアドレナリンがしっかり分泌されるようになるのは、断食を始めて12~18時間くらい経過してからになります

 

 

 

プチ断食中にカフェインとチロシンのサプリを合わせてとると、より脂肪燃焼効果が上がることことがわかっています

 

 

 

消化は食べたものを溶かしているわけですから、体に対してけっこうダメージがあります。消化する時間をなるべく短くして、消化器官が休める時間を長くすることが体にはいいといえます。食べる時間を減らせば、体の炎症はおさまり、老化を食いとめられることがわかっています。

 

 

 

プチ断食をすることで腸内環境が改善されることが確認されています

 

 

 

学びの多い1冊なのでした。

 

 

 

それでは・・・・。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

最高のパフォーマンスを実現する超健康法 [ メンタリストDaiGo ]
価格:1540円(税込、送料無料) (2020/4/9時点)

“正しい”読書というものは存在しない ◆ 「本を読めなくなった人のための読書論」



著者は「NHK 100分de名著」の常連講師 若松英輔さん。

 

「本は、ぜんぶ読まなくていい たくさん読まなくていい」という帯の言葉に惹かれて購入。

 

批評家であり随筆家であり、東京工大の教授でもあるこのかたの本を読んだのは今回が初めてです。

 

 

そんなにボリュームのある書籍ではないのですが、一言一言が刺さりまくり(笑)。

 

いい本に出合いました。

 

 

ほんでもって備忘録です。

 



そもそも私たちはそんなに多くのことを知らなくてはならないのでしょうか。私は、日ごろ本など読まないけれど、しっかりした人生観をもっている人を何人も知っています。

 

 

 

「正しい」読書というものは存在しません 誰もが自分の読み方が正しくないのではないかという不安を抱えながら本を読んでいる

 

 

 

出会うべくして出会った言葉が、私たちにもたらしてくれるもは、新しい「情報」というよりも、すでに心のなかにあるのに、私たちが見過ごしてしまっている何かなのです

 

 

 

書くことから始める

「読む」ことと「書く」ことは呼吸のような関係です

 

 

 

「うまく」書こうとしたとき、自分の心をよく感じられない

 

 

 

本は・・・

全部読んでもいいし、読まなくてもよいんです。大切なのは、言葉に出会い、言葉を糧とできるかどうかであって、多く読むことではありません。

中略

食べ物が私たちの体の糧であるように、言葉は私たちの心の糧です。

 

 

 

本は何を読むかが大切なのはいうまでもありません。しかし、さらに重要なのは「いつ」読むかなのです。

中略

読むべきときに読むべきものが読めたとき、私たちはほんの数行でも、あるいは、たった1つの言葉によってでも人生を変えられる、という経験に遭遇します。

 



読書とは、自分以外の人の書いた言葉を扉にして、未知なる自分に出会うことなのです

 

 

 

人がよいといったものではなく、自分がほんとうに必要だと感じたものを必要なときに手にする。その言葉は、たった一行の、あるいは一つの言葉である場合も少なくない。

 

 

 

どんな人にとっても、書くとは、自分の中にあって、容易に言葉にならない何かを再確認することなのです 読書とは、文字を追うだけだはなく、文字を扉にしてその奥にある見えないコトバに出会うこと

 

 

 

言葉は、人生という旅の「薬草」でもある 自分を変えてくれる一冊の本ではなく、一つの文章、ひとつの言葉を探す

 

 

 

じつは、多くの人が、不安を抱えながら読書をしています。自分の読みが、完全ではないのでないかと感じているのです。そうした人は、少ないどころか、ほとんどの人がそうなのです。ですが、そうしたおもいを口に出していう人は稀です。

 

 

 

読書への態度は、人生への態度と似ています。読書を楽しんでいる人たちの多くは、自分の読みが、不完全であることを受け入れているのです。

 



自分を変えてくれるかもしれない「本」を探すのはやめましょう。私たちが出会うできは、よく知られた書物だけではなく、一つの言葉です。

 

 

 

速読という言葉の背後には、多読がよいという価値観が潜んでいます。

中略

どんなに速く、多く読んだとしても、そこにたしかな手応えがなければむなしいのではないでしょうか。読書において、養っていかなくてはならないのは、「たしかな」感覚です。

 

 

 

悲しみの母は愛です。愛のあるところには、必ず悲しみがあります。

中略

愛するということは悲しみを育むことでもあるんです。

 

 

 

悲しむという行為そのものが、自分はたしかに何かを愛していたということの発見

 

 

 

人生に希望を感じることができない、ということと希望がないことは違います

 

 

 

読書は、時空を超えた旅。不自由なことがあるのが当たり前。トラブルも楽しんでみる。

 

 

 

「どんな本を読むのがよいのか」

どんなに優れた本でも、手にする時期を誤れば、その出会いが実を結ぶことはありません

 

 

 

「調べる」という言葉の意味を考え直してみると、それは「調査」に終わるものではなく、「調える(ととのえる)」営みであることが分かってきます

 

 

 

それでは・・・・。

 

「和食=長寿食」は大ウソだった! ◆ 「甘いもの中毒」



著者は“糖質制限”の本を多数書かれている宗田哲夫先生。

 

タイトル通り糖質が中毒になるという論を展開しているのですが、その中で、日本食が日本人長寿を支えているという、世界的な常識を否定。食事の西洋化によって、平均寿命が延びたのだというトピックスが。

 

これはインパクトが大きかったです。

 

 

いつものように学びが多かったので、備忘録。

 



「甘いもの」は「麻薬」である

いわゆる「覚せい剤」などの「ハード・ドラッグ」ほどではないものの、「甘いもの」には依存性があります。甘い砂糖やごはんなどに含まれる「糖質」は、私たちの意志に関係なく、脳に直接働きかけて糖質過多になるように誘うことができる物質(マイルド・ドラッグ)なのです。

 

 

 

食べ始めの赤ちゃんは、おかゆを嫌がって食べたがりません。

中略

赤ちゃんが最初から好んで食べたがるのは、じつはお肉(魚介類を含む)です。

中略

なぜかというと、お肉こそが私たちヒトの本来の主食だからです。そして、一番主食から遠い食べ物がお米だからでしょう。

 

 

 

「食べ過ぎ」ではなく、ヒトは「糖質過多」で太る

 

 

 

遺伝子など研究しなくても、栄養指導さえ徹底すれば肥満は解消できる

 

 

 

コーンシロップ

米国で農業系巨大企業は強い政治力を持っています。米企業の利益のために、私たち日本人は知らないうちに糖質過多になるように利用されているといったら、少しうがち過ぎでしょうか。

 

 

 

砂糖と白米も麻薬と同じく、脳内のドーパミン報酬系を強く刺激します。だから、本人の意志とは無関係に依存症になってしまう危険性が高いのです。

 

 

 

「味覚=脳神経」を操る植物の生存競争 2

0万~30万種といわれる植物には、それぞれ今日まで生存できた理由があるでしょう。動物を魅惑するような、しかも動物自身には決して生み出せない麻薬成分や医療成分、香りの成分、そして栄養素を植物が持つようになったのは、より確実に、より広く繁殖するためなのかもしれません。

 

 

 

より動物に好まれる実や葉になろうと進化した結果、一度食べた動物を熱烈なリピーターにしょうと、さまざまな麻薬成分を持つようになったとして何の不思議もありません。

 

 

 

グレート・リフト・バレーでの進化

食べ物が豊富で、なおかつ自然の放射能が非常に多いことが大きな要因だったとされています。この地域では、新しい哺乳類が他地域に比べ高頻度で誕生していたともいわれ、首の長いキリンや鼻の長いゾウといった多様な変異と同じように、ヒトの進化も促されたのでしょう。

 

 

 

明治から大正、昭和になっても、日本の農業はお米を全国民に十分に行き渡らせるほどの生産力を持ち合わせていませんでした。じつは、お米が日本人の「主食」になったのは第二次世界大戦後のことなのです。

 

 



稲作は長く見積もっても3000年の伝統しかなく、なおかつお米が十分に普及してから60年しか経っていないのです。

 

 

 

日本中が日本食を食べていた時代は長寿ではありません。長寿になったのは近年のことであって、端的にいえば、肉をより多く食べるようになってからのことです。じつは、最近の研究でも「欧米型の食事のほうが長生きする」ということが明らかになっています。

 

 

 

「酸化」= 錆びる老化

●酸化とは、糖質などがエネルギーに変換されるときに発生する「活性酸素」が原因。活性酸素は、本来有用だが、多すぎると有毒物質になる。

インスリンが増えることが、活性酸素が増える大きな要因でもある。

●細胞を劣化させたり、遺伝子情報を傷つけ、老化を加速させる。

 

 

 

「糖化」= 焦げる老化

●糖化は、血液中のブドウ糖と細胞や組織を構成するタンパク質が体温で加熱されることで結びついて起こる。

インスリンを多く分泌させる糖質過多が、糖化を招く。

●糖化が進むと、「AGE(終末糖化産物)」が発生し、皮膚や骨、血管などの弾力を保つコラーゲン繊維が切断され、細胞の劣化を起こす。

 

 

 

明治時代の糖尿病治療は「デンプン、砂糖の禁止」 

概して物事は螺旋的に進展するともいわれます。その意味では医学において、ひと昔前に戻るようなことが起こっても不思議ではありません。

 

 

 

ヒトは数百万年にわたる肉食中心の歴史を持っているわけで、そこに欧米人・アジア人という区別はありません

 

 

 

今日の糖尿病の治療は、ごはんなどの炭水化物を食べさせ続け、血糖値を上がる状態にしておいて、薬で血糖値を下げるというものです。これは私にいわせれば、じつに愚かなマッチ・ポンプ(自分で火をつけて、自分で火を消すこと)でしかありません。

 

 

 

ヒトの体を構成するために不可欠な「必須栄養素」は、9種類のアミノ酸、3種類の脂肪酸、そしてビタミン類、ミネラル類、この4つなのです。そこに糖質は含まれていません。

 

 

 

糖尿病の専門医たちの多くは「ガイドラインそのものが間違っているのではないのか?」という、極めてシンプルな問いを発することをしません。それはなぜか。ひと言でいえば、患者の命を守るはずの「ガイドライン」が、じつは医師の身を守る「ガードレール」になっているからだと思います。つまりガイドラインを守っているのだから、たとえ成果が上がらなくても、自分たちには一切責任がないと「言い訳」が立つわけです。

 

 

 

がんのエサはブドウ糖だけです

 

 



医療費の構造

患者の病気をよくすると儲かるというシステムではなく、悪いままキープすると儲かるというシステムになっているわけです・・・。

 

 

 

糖質制限に反対なのは、農業関係者や食品業界もそうです。お米や小麦、イモ、砂糖などを食べるなというわけですから、それこそ直接的に「儲け」にかかわります

 

 

 

人間の行動というものは「知れば変わる」のです

 

 

 

糖質もアルコールと同じように、処理できる体質をできない体質があって、糖質を処理できない体質の人が高血糖によって健康を害するわけです。

中略

実際に何度か飲んでみれば「体質的に弱い」ことを自覚できるお酒と違って、糖質のほうは何度食べても自覚できないわけです。そう気づくのは、ようやく体調が悪くなって、病院で糖尿病と診断された後のこと。

 

 

 

お米がヘルシーというのは、何度も繰り返しているように、医学・栄養学的には「神話」でしかないのですが、その神話は赤ちゃんの頃からの食習慣によって、頑なに信仰されているようです

 

 

 

原始的な生命体は、鉄が酸化したり還元したりする力、つまり鉄イオンでを使って誕生しました。そのため、現存するほとんどの生物の中には鉄分が入っているわけです。私たちは鉄分なしでは生きていけません。

 

 

 

長続きする食事法

糖質制限によって体調が格段によくなるため、また元の不調な状態(たとえば肥満)に戻りたいと思わないので、ほとんどの人が甘いものを摂らない食生活を喜んで継続するわけです

 

 

 

ブドウ糖は「体内でつくられるから、体外から摂取する必要がない」わけです。なので、必須栄養素にはなりえません。

 

 

 

いやいや、本当に学びの多い一冊なのでした。

 

 

 

それでは・・・・。

格闘家もアスリートも実践している ◆ 「成功男の超断食術」



アントニオ猪木が断食で糖尿病を克服した話や、落合博満が断食で動体視力の復活を果たした話。白鵬が休場明けに強いのは、断食によるコンディショニングだという話。そしてカール・ゴッチや小川直哉、千葉真一にいたるまで断食経験者のトピックスが目白押し。

 

さしづめ「断食版・合格体験記」。

 

モチベーションがあがります(笑)。

 

 

著者がお医者さんではないので、アカデミックな内容を求めるかたには不向きかも。

 

でも、そこそこ参考になりました。

 

 

ほんでもって備忘録。

 



ヨガの言葉

「腹八分目で医者いらず。腹六分目で老いを忘れる。腹四分目で神に近づく」

 

 

 

野生動物は調子が悪いときには餌を獲らず、ジッとして、水を飲んで回復を待つそうです

 

 

 

断食によって起こるストレス状態が、普段の生活習慣で眠っている自己調整力を覚醒させるのです

 

 

 

普段の食生活を考えるうえでのポイントは「食べるときに、何を食べないか」にあります

 

 

 

日本人にもっとも欠けている必須ミネラルはマグネシウムです。体内の300種以上の科学反応すべてにマグネシウムが必要になります。

 

 

 

健康道の8時間ルール

1日24時間のうちで、固形物を食べる時間帯を8時間以内におさめるのです

 



ナチュラル・ハイジー

1 午前4時から正午まで・・・排出のサイクル

2 正午から午後8時まで・・・摂取と消化のサイクル

3 午後8時から午前4時まで・・・吸収と同化のサイクル

 

 

 

臓器は過剰労働を強いられているのです。オーバーワークになれば、臓器は疲弊し、本来の栄養分の吸収能力も落ちてしまいます。断食を行うことで、内臓を休ませることができるはもちろん、炎症や不具合が起こっていれば、その修復に費やす時間を確保できるのです。

 

 

 

白血球は、空腹時に活性化することがわかっていますが、断食により白血球の働きが活発になるため、免疫力がアップするのです

 

 

 

有害物質は脂肪に蓄積しやすく、神経系、免疫系、内分泌系などにはかり知れない悪影響を及ぼしているのです。断食によって脂肪の燃焼を促すことは、こうした有害物質を脂肪から切り離し、体外にどんどん排出するスムーズなデトックスにつながります。

 

 

 

胃袋がカラッポになると、小腸は食べものが来なくなるので、「モチリン」とい消化ホルモンを出します。このモチリンが胃袋を収縮させて、残っているかもしれない食べものを小腸に送り込もうとするのです。実は、この空腹時収縮が「おなかがグー」の正体なのです。

 

 

 

1日超断食の効果が発揮されるのは、開始から12時間後、サーチュイン遺伝子がスイッチオンしてからといえるかもしれません。サーチュイン遺伝子は、「延命遺伝子」、あるいは「長寿遺伝子」とも呼ばれ、空腹状態で活性化し、全身の細胞をスキャンして、傷ついたところを修復しはじめるのです。

 

 

 

スウェーデンの栄養学者マーティン・バークハン考案「リーンゲインズ」

■断食時間を16時間以上に設定

■間食せず食事は2回以下

 

 

断食3日目ぐらいからは、ケトン体の発生は普段の100倍にもなっています 血糖値の急上昇は血管に炎症を引き起こします

 

 

 

断食に興味があるかたは、とっかかりにいかがでしょう?

 

 

 

それでは・・・・。

働くってどういうこと? ◆ 「仕事でいちばん大切なこと」



毎度おなじみアルボムッレ・スマナサーラ長老が“働く”ということだけに特化して、悩める一般人の質問に答えていくという構成の本。

 

絞り込んだテーマだけに、すべての答えがかなり実践的。

 

回りくどい言い回しではなく、直球のみ(いつもそうですが・・・)。

 

 

今回も“目から鱗”が落ちまくりなので、いつものように備忘録。

 

 



エゴから生まれた妄想

社会的な立場何であろうと、人間にはかわりありません。自分を他人と比較して、上だとか下だとか、どうでもいいくだらないことを考えないほうがいいのです

 

 

 

「犀の角のごとく、ただひとり歩め」

勘違いしないでください。これは、解脱に達した人の心境を詩にしたものなのです。人間社会のことを言っているのではありません。

 

 

 

なぜ、みなさんは仕事で怒られることを覚悟しないのでしょうか?考えてみれば、怒られるのは当たり前です。自分は経験が足りないのですから、間違いを指摘されなければ、人間が成長しません。ここで重要なポイントがふたつありますので、覚えておいてください。ひとつめのポイントは、人間は誰でも、仕事で怒られるのは当たり前だということです。完璧な人などいないのです。ふたつめのポイントは、人間は、怒られるとすごくプライドが傷つくということです。

 

 

 

世の中のことで、簡単で楽なものは何もないのです

 

 



上司のことを、調教されてない野生のクマであると考えてみる。そうして、仲間同士で「クマには気をつけろよ」などと面白おかしく話してみる。パワーハラスメントは、深刻に受け止めないほうがよいのです

 

 

 

女性はとにかく他人を支配するという発想で生きている。自分がなんでも管理したいのです。

 

 

 

科学は発展途上で、いまだ最終的な結論に達していないのです

 

 

 

生きているということは、そんなに大げさに考えることじゃないのです。みなさん、生きているってなんなのかと、具体的に観察してみてください。

ご飯を食べている。

歩いている。

座っている。

寝る。

起きる。

話す。

そんなものなのです。

 

 

 

生きているとは、単純な動きです。なぜ動くかというと感覚があり、感じるのだから、動かずにはいられないのです。

 

 

 

生きることの根本には、苦しみという感覚があるのです

 

 

 

妄想とは、観察の反対です。観察しないということが、妄想なのです。これはいわゆる非科学的、非論理的な思考ですから、当然不幸になります。愚かさから、悩み苦しみが生まれるのです。妄想すると、欲が現れます。欲というのは、自分の主観で世界を見ることです。さらに妄想すると、怒りが出てきます。怒りというのは自分のわがままで、これまた科学的ではないのです。妄想によって傲慢にもなる。嫉妬する。落ち込んだりもする。精神病も現れる。それを直すには、観察する習慣を身につけるほかないのです。

 

 

 

座る瞑想

自然呼吸ではなく、意識的におこないます

 

 

 

あらゆる失敗は、私たちが感情的になっているときに起こるのです

 

 

 

私たちの失敗は、「仕事」という単語をつくってしまったことにあるのかもしれません。

中略

人は、働かずには生きられません。働くことが、生きているということなのです。

 

 



私たちはしばしば、自分が「やりたいこと」を仕事にしようとします。これが間違いのもとなのです。そうではなく、自分に「できること」を仕事にするべきです。

 

 

 

「お金とは悪魔のことである」

中略

お金のために人を殺す、嫉妬をする、離婚をすることもある。悪魔のようでしょう?お金のやりくりができず会社が倒産して、人々が路頭に迷ったりする。世間にある悪といえば、ほとんどお金がからんでいるのです。

 

 

 

なぜ、私たちが収入を得られるのかというと、私たちが社会に対して何か役立つことをしているからです。

 

 

 

企画を考える方法

人間には、楽しみたい、喜びたいという気持ちがあります。そこで、人を楽しませるものとは何かということを考えれば、うまくいくのです。

 

 

 

人生というのは、死ぬまで学校です。ですから、毎日何かを学ばなければならない。ところが、心というのは、すごく怠けものなのです。世の中で力を持っている、保守主義、あれは怠け者の考えです。新しいもの、改革、改良を徹底的に嫌がるのです。これでは、ものごとはうまくいきません。

 

 

 

よく考えてみてください。世の中のすべての現象は「無常」です。すべては変わるのです。つまり、保守主義というもの自体が矛盾なのです。保守主義でいったい何を守るのでしょうか?

 

 

 

私たちは変化する世界をうまく利用するべきなのです

 

 

 

毎日が勉強だと考え、楽しんで学び続けることが大事

 

 

 

それでは・・・・。

生物のルーツは“海” ◆ 「なぜ《塩と水》だけであらゆる病気が癒え、若返るのか!?」

#

著者はユージェル・アイデミールさん。

 

何者かよくわかりません。

 

でも、本文はなかなかの説得力。

 

 

あらゆる生物のルーツは“海”なので、“水”と“塩”が一番大事なのだという内容。

 

ここでいう塩とはミネラル豊富な“天然塩”なかでも“クリスタル岩塩”が良いのだとか・・・。

 

もちろん私たちが普段つかっている“精製塩”は身体に悪いと書かれています。

 

 

よく熱中症の話題で話にのぼりますが、年を取るれば取るほど喉の渇きは感じなくなると・・・。そして喉の渇きと空腹の区別もつかないようになるんですって。

 

だから、喉が渇いてなくても水を飲まないといけないらしです。

 

 

 

あと、水は身体の汚れを流すのに必須。「コーヒーやコーラで洗濯しますか?」って論法(笑)。

 

それと細胞は浸透圧を使って、血管とやりとりするので塩も必須。塩が足りてないと、うまく栄養が行き届かず、不要なものも排出できないと。 要約すると、こんな感じ。

 

 

-----------------------------------------------------------

 

 

それで、どうすれば?

 

 

なんですが、塩分濃度0.1%、水1リットルにつき塩1グラムを成人の場合1日、2リットル~3リットル、起床後、食前30分前、食事中、就寝前に飲むのが理想的と記述があります(もちろん“精製塩”ではなく“ヒマラヤクリスタル岩塩”)。

 

 

「塩水でしょう?血圧が高くなるのでは?」

 

て思いますよね?

 

実は、私、この健康法を試して7か月になります。

 

数か月前に健康診断を受けました。血圧は正常。むしろ前回よりさがってました(塩水の効果かどうかはわかりませんが・・・)。

 

他の数値も問題なし(元々問題はありません)。

 

なので、身体に悪いものではなさそうです。

 

ただ、体感的には効果があるのやら、ないのやら・・・。

 

 

明らかな利点は、空腹が収まるってことです。この本の解説に則るなら、空腹ではなく渇きだったってことなのでしょうか・・・。わかりませんけど。

 

 

興味のあるかたは、この本を読んで試してみてはどうでしょう。

 

 

 

それでは・・・・。

 

反対意見はあるものの・・・ ◆ 「奇跡が起こる半日断食」



著者は日本総合医学会会長、甲田医院院長の甲田光雄先生。

 

西洋医学に限界を感じ、西式健康法、断食療法、生菜食健康法などの自然医学を実践・研究。

 

たくさんの本を書かれています。

 

 

代替医療に嫌悪感があるかたには、おススメできません。

 

 

本書の中で提唱しているが「夕食を摂ってから次の日の朝食を飛ばして昼食まで食べない」、睡眠も含めて18時間の断食(半日断食)。

 

私自身も3~4か月前から週に1~2回行っていますが、明らかに体調に変化が見られます。

 

“頭痛”、“眼圧が高くなっての痛み”、“倦怠感”、“気分の落ち込み”など医者に駆け込むほどのことはないぐらいの不調が、かなりマシに。

 

他にサプリなども摂っているいるので、すべてが“半日断食”の成果かと言われれば、確証はありません。

 

ただ、実感として効果があるなと・・・。

 

 

本文中に体験談が記されているのですが、その中である患者さんが、甲田先生に言われたという言葉が核心をついていて秀逸。

 

 

「病気治しはクセ治し」

 

 

まさに言い得て妙だと思います。

 

 

 

それでは・・・・。

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

奇跡が起こる半日断食 (ビタミン文庫) [ 甲田光雄 ]
価格:1540円(税込、送料無料) (2020/1/1時点)

糖質は合法的に摂取できる麻薬 ◆ 「『糖質過剰』症候群」



著者は自らもメタボを脱したという医師の清水奉行さん。

 

ここ数年市民権を得た“糖質制限”。

 

書店には、履いて捨てるほどの書籍がならんでいますが、そのほとんどが軽いタッチのダイエット本。

 

しかし、この本は他とは一線を画しています。

 

論文のオンパレードでエビデンス重視。

 

そして「自己矛盾になるが・・・」と断りながら、何かとエビデンス重視の論調に関しても疑問を投げかけています。“企業がスポンサーにつく研究”の論文に信憑性があるのかと・・・。

 

 

清水先生は論文の信頼性を、“進化論”と合致するかどうかで判断しているようです。

 

 

新書でありながら、非常に読み応えのある1冊でした。

 

 

ほんでもって備忘録。

 



人類は長い間、糖質を得られる機会が非常に限られていたため、糖質を摂るとそれをエネルギーとして体に溜め込むように進化していた。さらに、わずかな糖質をできる限り多く摂取するために、糖質が吸収されると脳が反応し、報酬系と呼ばれる部位でドーパミンが分泌され、喜びを味わうように進化した。

 

 

 

実は糖質は、体を構築するものでもかければ、生き延びるために必須のものでもない。なぜなら、人間の体には、その他の栄養素を使って糖質を作り出すメカニズムがあるからである。

 

 

 

脂質悪玉説

脂質を減らしたのにもかかわらず、人類はどんどん肥満になっていき、病気が増加した。これまでは存在しなかった病気まで生まれてきた。何かが間違っている。そう思い始めた人が現れ、脂質が犯人ではなく糖質が犯人だと発言し始めた。人類はやっと間違いに気づき始めたのである。

 

 

 

医師はなぜ変わらない

大きな原因の一つとして、医学部の教育があると思われる。医学部教育ではほとんど栄養の勉強はしない。だから医師になった後でも、ほとんどの医師は栄養に精通していない。

 

 

 

医学部教育

教えられることは、「患者が糖尿病を発症したり心臓発作を起こした後、医師はどのような薬や手術を患者に選択すべきか?」なのである。つまり、最初に予防ありきではなく、問題が起きた後の治療最重視の教育である。

 



人体実験

脂質悪玉説という人体実験である。そして、脂質の摂取量を減らし、その代わりに糖質を増やした食事を摂った結果が、現在の悲惨な状況である。人類はこの仮説が間違っていることを、多くの犠牲者を出して証明したのである。

 

 

 

自分が生きている間に病気の因果関係が証明されることはほぼないと言ってよいだろう。刑事裁判であれば「疑わしきは罰せず」の原則でもよいが、自分の体のことであれば、「君子危うきに近寄らず」の姿勢のほうが身のためだろう。糖質は人体に必須のものでも何でもなく、危険なものであるから、近寄る必要はない。

 

 

 

人間の体は非常に優秀なので、非常にうまく問題を隠蔽する

 

 

 

人間は生き物であり、進化の過程があって現在に至っている。そして、いまだに不明なことも多い非常に複雑なメカニズムが、自分の知らないうちに働くことで生きている。だから、検査などだけではなく、進化と、今の時点でわかっている生物学、生理学、生化学的事実に照らし合わせて、病気というものを考える必要がある。

 

 

 

糖質は必須の栄養素ではない。糖質を全く摂取しなくても、人間は全く問題なく生きることができる。なぜなら糖質は、自分の体の中でつくることができるからである。

 



うつ病は、以前「心の風邪」などというキャンペーンが張られ、広く受診が勧められ、薬がどんどん処方された。製薬会社の戦略だ。その戦略に加担したのはもちろ医師である。

 

 

 

うつ病の原因は完全にはわかっていないが、脳の炎症が強く疑われている。その炎症を起こすのも、糖質過剰摂取による高血糖である。

 

 

 

うつ病をはじめ、ほとんどの精神疾患は糖質過剰症候群であるといえる

 

 

 

がんのエサは糖質である

 

 

 

高血糖や高インスリン血症、HDLコレステロール値の低下は、発がんリスクを増加させる。これらはすべて糖質過剰摂取で起きる。

 

 

 

イヌイットという北極圏に住む先住民族は、以前アザラシやクジラ、トナカイなどの高タンパク質高脂肪食を食べており、糖質はほとんど摂っていなかった。その頃は非常にがんが少なかったが、食事が西欧化すると、がんの発症が急激に増加したのである。

 

 

 

近視さえも糖質過剰摂取が原因の一つとなっていると考えられる。もちろん、遺伝や環境の要因は大きく関わっていると思われるが、近視は狩猟採集生活では敵や獲物を見つける際に大きな問題を起こし、生き残るには非常に不利なものであるので、遺伝子的要因の多くは排除されてきたとも考えられる。

 

 

 

糖質制限で明らかに改善する片頭痛

 

 

 

身長と寿命には関係があり、身長の低い人の方が長生きだと考えられている

 



様々な病気のリンク

糖尿病があると、心血管疾患をはじめ、うつ病アルツハイマー病、五十肩から緑内障など様々な病気が起きやすくなる。しかし、これは糖尿病がこれらの併発する病気を起こしているのではなく、根本原因が共通しているのである。その根本原因はもちらん、糖質過剰摂取である。

 

 

 

糖新生にはコストがかかる

1分子のグルコースブドウ糖)を新生するのに、ATPを6分子も必要とする。

中略

もし、進化の過程で人類が、いつでも豊富に糖質を得ることが可能であったのなら、わざわざコストをかけてまで、糖新生という仕組みは必要なかったと思われる。このことからも、人類は糖質をほとんど摂取してこなかったことが推測できる。

 

 

 

現在のような糖質過剰摂取状態では、脳がコントロールしきれないほどのブドウ糖が血液に流れており、血液脳関門ブドウ糖を大量に通過させてしまい、脳のブドウ糖濃度も非常に上昇しているものと思われる。脳に異常が起きるのも無理はない。

 

 

 

摂取するエネルギー量を同じにして、1日3回の食事と1日1回だけの食事を摂った場合の比較をした研究では、1日1回の食事の方が、体重も体脂肪率も低下・・・

中略

1日1食の方が空腹感を強く感じたにもかかわらず、ストレスホルモンであるコルチゾールは低下していた。

 

 

 

一般的な考え方では、朝食を抜くと体重増加につながると信じられている。しかし、この考え方は科学的研究にほとんど支持されていない。おそらく、多くの人が、朝食を食べることで売り上げが伸びる企業の戦略に乗せられているだけだと考える。

 

 

 

間食をしないと空腹感が辛いと思うのは、糖質過剰摂取の影響でインスリンが大量に分泌され、それにより高血糖から血糖値が低下し、ときに低血糖に移行するからである

 

 

 

果物

血糖値の上昇や、インスリン分泌が少ないので、間違って「健康的な食べ物だ」と思う人がいるのも無理はないが、果糖はブドウ糖よりも危険な内臓脂肪を増加させる。また、血糖値の上昇が少ないことやインスリン分泌を刺激しない分、脳に送られる食欲に関する信号(満腹だという信号)が減少してしまう。

 

 

 

糖質はただのエネルギー源ではない。脳に強く作用する。合法的に摂取できる麻薬と言っていいかもしれないほど、依存性があると考えられている。

 



糖質を摂ると、脳のドーパミンが大量に分泌されて、報酬系という部分が強く活性化される。報酬系が活性化されると、また繰り返したくなる。そしてまた糖質を摂ると、再びドーパミンが出て、脳がまた喜ぶ。これを繰り返していると、通常の状態ではドーパミンが減少し、糖質を摂るとやっと通常の状態まで上がるようになる。その先まで行くと、普通に糖質を摂っただけではドーパミン量は通常の状態にまでも上がらず、されに多くの糖質を摂らないと脳が喜ばなくなる。どんどん深みにはまっていくのである。麻薬と全く同じである。

 

 

 

糖質制限が広まることでケーキ屋さんやおにぎり屋さんがつぶれることはない。それは、この依存症による。

 

 

 

薬は、人体に本来から備わっている代謝のメカニズムに働く。そのメカニズムは決して不必要なものではない。人間の体にとって重要なものである。その代謝のメカニズムを阻害したり、弱めたり、強めたりするのが薬である。

中略

つまり、薬を使用するということの意味は、体の多くの正常な代謝を犠牲にして、不調な部分の代謝や異常な反応を改善するものである。

中略

これを考えると余計に、長期にわたり薬を飲むことが問題だとわかるだろう。体の悪い部分を根本的に治さないまま、症状だけを抑えていれば、薬を飲んでいる間にも、その悪い状態は進行してしまうからである。

 



現在、合法的に体に取り込むことができるもので、体に大きな害を与える可能性が高いものが二つある。一つはタバコである。そしてもう一つが糖質である。

 

 

実は、いくつもの薬を併用した場合、どのような有害なことが起きるか、誰も知らないのである

 

 

 

国も医師も栄養士も、糖質を50%~60%摂ることが健康に良いという証拠を持っているわけではない。エビデンスは全くないのである。現在のところ、どの栄養素をどれだけ摂ることが最も健康的なのかを決定することはできない。にもかかわらず、大量の糖質を推奨しているのである。 しかも、糖質が血糖値を上げることは国も医師も栄養士も知っている。それなのに、大量に摂取することを勧めているのは、他に大きな力が働いているのかもしれない。

 

 

 

たかが食事ではない。人間の体を作っているのは食事である。その食事が体の中でどうなっていくのかを考えずに適当に食べたり、宣伝文句につられて、健康よりもビジネスが目的の食品に頼っていては、医療のお世話になるのは目に見えている。

 

 

 

医学は栄養に関する研究をするには、膨大な資金が必要になることも多い。そのお金は企業から提供されることが非常に多い。そうなると、スポンサーの企業にとって有利な研究結果が出やすくなることは十分に考えられる。

 

 

 

信用できない論文

スポンサーは自社に不利になるような研究にお金を出すはずがない。自社製品に有利になるような立場で発表する。または競合他社の製品に不利になるような発表すると思われる研究のみに資金を提供する可能性が高いのは、当たり前である。

 

 

 

でんぷんへの適応

進化の過程で適応してきたのは、食物繊維の豊富な少量の塊根などのでんぷんであり、つい1万年ほ度前から食べるようになった大量の穀物にはまだ十分には適応していないであろう。ましてや大量に精製されたでんぷんである白米や小麦粉などに、十分に適応しているとは思えない。

 

 

 

食事に人間の体が合わせてくれるわけではない。何百世代後の遥か未来の人類は適応できているかもしれないが、残念ながら現在の人類は現在の食事には適応できない。だから、人間の体に食事を合わせるほかない。

 

 

 

かなりのエビデンスは示したが、その反対にエビデンスに対する不信感も同時に持っている。実に自己矛盾である。しかし、生物学は進化を考慮しなければ何も理解できないし、真実にもたどり着けないと思っている。

 

 

 

病気のほとんどは自分が作り出している。だからそれを治すのも自分である。医者や薬ではない。自分が食べているものが悪いから、体が壊れていくのである。あなたの車にサラダ油を入れて走っていたら、すぐに故障する。それと同じである。あなたの体に合ったエネルギー、栄養素が必要である。

 

 

 

ほとんどの人が糖質の依存症になっているので、どうしても糖質を擁護したくなる気持ちはわかる。しかし、食事に関しては、人類は明らかに間違った方向に進んでいる。

 

 

 

人間は予防が苦手である。病気になって初めて後悔する。時間は戻らないし。壊れた体もすぐには回復しない。

 

 

 

価値のある990円でした。

 

 

 

それでは・・・・。