全米100万部のベストセラー ◆ 「5秒ルール」



帯に「誰もが幸せになれる最強の不安解消術」とある本書の著者は、CNNコメンテーター、テレビ司会者、作家、講演家と数々の肩書をもつメル・ロビンズさん。   

 

TEDxで有名と言ったほうがいいかもしれません。

 

 

ようは「考える前に動け」の本なのです。

 

ですが、その実践方法が至ってシンプル。その気にさせてくれます(笑)。

 

 

学びが多かったので、いつものように備忘録。

 



難しそうなこと、不安を覚えることをやらなければ、人はかわれません

 

 

 

問題に集中すると、かえって問題が大きく見えるようになる これは心の働きのせいです。心配すればするほど、先が見通せなくなり、足がすくんで動けなくなる。考えれば考えるほど、心が麻痺する・・・。

 

 

 

「どう生まれたかは重要でない。重要なのは、どう成長したかだ」J.Kローリング

 

 

 

「あれをしなければ・・・」と思いながらも考え込んでしまうと、大抵うまくいきません。5秒と経たないうちに、心の中でたくさんの言い訳が浮かんできて、脳が停止信号を発するからです。

 

 

 

多くの人は「行動へとかきたてるような熱意かモチベーションがなければ、人は変われない」と思い込んでいます。この考え方がいつ広まったのかはわかりませんが、信じないでください。いざ自己主張すべき瞬間が来ても、あなたはそんな気にならないでしょう。むしろ、何もしたくないと感じるかもしれません。

 

 

 

難しそうなこと、不安なこと、自信のないことをしようとすると、ためらいの感情が起きます。ためらいは終わりの始まり。わずかナノ秒でもためらいが生じると、それが命取りになります。一瞬のためらいが、精神的な引き金となって、ブレーキをかけるからです。それまでにかかる時間はどれぐらいだと思いますか?-わずか5秒です。

 

 

 

考えれば考えるほど、行動する意欲がなくなるーこれは脳の働きによる弊害です。人間は自分をだましてでも、現状を維持しようとします。何かをやろうという動機が芽生えたとたんに、理性が制止しようとするのです。だからこと早く動くことが重要なのです。

 

 

 

変わりたければ、不確かなこと、不安なこと、新しいことにチャレンジしなければなりません。

中略

脳は、不確かなこと、不安なこと、新しいことを恐れ、あらゆる手段であなたを制止しようとします。本能的な働きで、すぐにためらいの感情が生じるでしょう。

 

 

 

危険なのは、この一瞬のためらいです。ためらうと、脳にストレス信号が送られます。その信号は問題が起きたと知らせる赤信号のようなもので、脳は制御モードに切り替わります。こうして私たちは行動できなくなります。

 

 



「長い間にわかったことがある。決心がかたまると、恐れの感情が消えてなくなることだ。何をするべきかわかると、恐れなど吹き飛んでしまう」ローザ・パークス

 

 

 

映画「アベンジャーズ」のハルク役の、マーク・ラファロはご存知ですか?最初の役を射止めるまでに、彼は何度オーディションを受けたと思います?600回近くだそうです。

 

 

 

「本当の自分になるには、勇気を出して成長しなければならない」E・E・カミングス

 

 

 

人間は「感覚機能のついた思考機械」ではなく、「思考機能のついた感情機械」なのです

 

 

 

感情はコントロールできません。しかし行動を選択することはできます。 「現状に甘んじようとする原始的な爬虫類脳に打ち勝て」セス・ゴーディン

 

 

 

勇気は自信につながる

 

 

 

「あなたができると思えばできるし、できないと思えばできないだろう」 ヘンリー・フォード

 

 

 

あなたが一日を支配するか、一日があなたを支配するかのどちらかだ

 

 

 

「勇気とは、成功する保証もないのに本腰を入れて始めることだ」ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

 

 



やることは1つだけです。自分がどう感じるかを気にしないことです。気持ちは重要ではありません。重要なのは行動することだけだからです。

 

 

 

運動も健康も、突き詰めれば1つのシンプルなルールにたどり着きますー気が乗らなくても、やらなければならないということです

 

 

 

目覚めが悪いのは、睡眠不足のせいではありません。スヌーズボタンを押したときに、あなたのなかで次の睡眠サイクルが始まっているのに、それを中断して起きたからです。

 

 

 

パーキンソンの法則

仕事の量は、完成のために与えられた期限まで膨張し続ける

 

 

 

先延ばしした学生のなかで、自分を許した学生は次の実験で先延ばしする確率が減った・・・

中略

心理学者の研究によると、先延ばしする人は自分に厳しい傾向が強いことが判明したのです。

 

 

 

驚いたことに、ほとんどの人は人生の最後に同じことを後悔していることがわかりました。-「せっかくの人生を、心配ばかりしてすごしてしまった」と。

 

 

 

不安を克服するには、2つの戦略を組み合わせ使うのが効果的です。まずは「5秒ルール」を使って自分の心の「主導権」を握り、これは不安ではな興奮状態なのだと「リフレーミング」するのです。

 

 

 

生物学的には、不安と興奮は同じもの

 

 



不安を興奮だとリフレーミング

脳に「わくわくしているだけだ」と伝える

 

 

 

覚えておいてください。恐怖心や習慣は5秒であなたを支配することができますが、あなたも5秒で主導権を取り返して、主導権を握り続けることができる、ということを。

 

 

 

あなたの価値を見抜けない人は必ず存在します。あなた自身がそうならないように。

 

 

 

「あなたが探し求める宝は、あなたが怖くて足を踏み入れられない洞窟のなかにある」ジョーゼフ・キャンベル

 

 

 

毎日小さなことを達成して、自分への信頼を築くことで自信は生まれるのです 決意をかためて、5秒ルールを使って行動することです。どれも小さな勇気ある行動にしか見えなくても、徐々にあなたのなかの自己不信を打ち砕いてくれます。

 

 

 

なかなか使える1冊なのでした。

 

 

 

それでは・・・・。