運動がどれほど脳とリンクしているかという内容です。
身体を動かすことが、精神や気分に及ぼす影響を、動物実験その他、豊富なデータに基づき丁寧に説明してくれています。この手の本を読みなれている人には、少々冗長かもです(笑)。
「薬に頼るな」ではなく、「運動こそ最強の薬だ」って結論。自分の経験に鑑みても「そ~かも」とは思います。
印象に残った文言を記しておきます。
運動は、多くの薬物依存症者が抱えている絶望感や無力感を埋める方法のひとつだと、私は考えている。
中略
体を動かしていると、自分はなにかをなし遂げることができると思えるようになるのだ。
人間の脳が発達したのは、厳しい環境で獲物を追い、巧みに捕えて、生き延びていくためだった。私たちの遺伝子には狩猟採集の行動様式がしっかり組み込まれている。従って、その活動をやめてしまうと、10万年以上にわたって調整されてきたデリケートな生物学的バランスを壊すことになるのだ。
それでは・・・・。