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「よくわかる森田療法」森岡洋著

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またまた“森田療法”の本です。

 

前回の「森田療法のすべてがわかる本」を一歩踏み込んだ内容です。と言ってもあくまで入門書なので難しくはありません。

 

誰でも感じる感情を排除しようとすることから、生活の歯車が狂いだすんだってことを、具体例を上げながら説明してくれています。

 

すべてにおいてポジティブに変えようとする“自己啓発本”とは180度逆のアプローチです。私自身、自信のある強い人間にならなければと考えていたので、その考えが自分を苦しめていることに気づかさた次第です。

 

“気持ち”“感情”はてまた“潜在意識”まで持ち出して、「うまくいく~・成功する~・幸せになる~」って本にすっかり流されて、コントロールできない自分に劣等感を持って、動けなくなるという悪循環。

 

森田療法”のお蔭で無間地獄から脱出できるかもです(笑)。

 

 

 

「人生は苦しいものだから、やるべきことをきっちりやりなさい」「やる気じゃなくても、行動はコントロールできます・・」って趣旨はかなり仏教に近いかもしれません。

 

 

 

あと、この本では“森田療法”は神経質症に効果があるが、うつや精神疾患には効かないと断言しています。ただ、うつと神経質症は非常に似た症状もあるので判断が難しいとも・・・。

 

ふたつの違い・判別法にも言及しているので興味のあるかたは、一読してみてください。

 

私は、長い間“うつ”ぎみだと思っていましたが、この本に書かれていることがあまりにも自分の感じ方に一致していたので、どうやら“神経質症”なのかも・・・。

 

 

 

はっとするポイントが多かったので、備忘録も長くなりました。

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健康とは、まったく不調を感じないことではありません。優秀な生徒が、試験でいつも満点を取るとは限らないのと同じです。

 

 

 

自分で異常な感じがしている人はどこにでもいます。しかし、それを病的だと考えて心配する人は少ないのです。

中略

対人恐怖症で悩まない人は、大勢の前で話すときにはあがるものだと考えています。

中略

自分は他の人と違っていると考えるのではなく、自分も大勢のなかの一人だ、自分にあることは多かれ少なかれ誰にでもあると思えばよいのです。

 

 

 

ものごとの良し悪しを測るときに、気分を物差しにして、気分がよければよかったと思い、悪ければだめだったと判断するを気分本位と言います。

 

 

 

気分は周囲の状況に左右されて、よかったり悪かったりするものです。それが正常な状態です。

中略

環境に応じてくるくる変わる気分を、判断基準の物差しにすべきではありません。

 

 

 

気分本位の人は完全欲が強い場合が多く、ちょっとでも気に入らないところがあると、いいところまで捨ててしまうことがあります。本が少し破れたといって、新しく買い換えた人がいます。

中略

用が足りればよいという考え方をしていれば、本は書いてあることが読めればよいのですから、少々の汚れや破れはあってもかまわないことになります。

 

 

 

気分本位の人は、ちょっと気分が悪いとそれに不安を感じて仕事を休んだり、寝込んだりすることが、あります。

 

 

 

感情は思いどおりになりませんから、感情というものの性質をよく知って、いやな感情とも上手につきあうことを考えるべきです。

 

 

 

いやな感情でも、「時がたてばかならず消える」ことを頭においておけば、一時の辛抱ができるようになります。

 

 

 

あたらしく何かを始める場合は、最初はどんなに強く感じることがあっても、そのうちになれてしまうということを頭において行動するとよいでしょう。

 

 

 

対人恐怖症の人は、どんなときにでもリラックスした気分でいたいと考えています。しかし、感情は環境によって変わりますから、自室で寝転がっているときと会社で上役に仕事の報告をしているときとでは、同じ感情でいるわけにはいきません。

中略

感情に違いがあって当然です。

 

 

 

私たちは、天気を思いどおりしようなどとは、つゆほども考えません。

中略

感情とのつきあい方も、これと同じです。感情に変化はあっても、日常生活に支障をきたさないように工夫していけばよいのです。

中略

表情や行動は自由になるのですから。

 

 

 

行動を変えると、感情も変わってきます。

中略

気持ちのよい環境をつくるというのもいいでしょう。掃除をして部屋をきれいにすると、気分はよくなります。

 

 

 

欲求とは、あれをしたいこれをしたいという気持ちです。

中略

同時に起こるいくつかの欲求を整理して、その場にもっともふさわしいものだけを行動に移す働きを、意志といいます。

中略

自分の欲求が実現できるかどうか心配する気持ち、それが不安です。

中略

自分だけが不安や緊張を感じるのではなく、誰だってみんなそうなのです。何の心配もない安楽な生活など、この世にありません。

 

 

 

不安は、ある欲求が達成される可能性とそうでない可能性が半々ぐらいだと判断したときに、もっとも生じやすい感情です。達成の可能性が強いと考えれば、自信や希望になるし、失敗の可能性が大きいと感じれば、絶望やあきらめを生じます。

 

 

 

ものごとを始めるには、やる気があるかないかとか、面白いかどうかなどは、あまり重視しなくてもよいと思います。それよりも、それをすることが自分にとって必要であるかどうかが大切です。

 

 

 

何かをやろうとすると、それと反対の気持ちがかならず起こってきます。

中略

勉強しようとすると、遊びたい気持ちが湧いてくるのは当然のことです。 感情を意のままにしたいという願望は、実現不能です。

 

 

 

感情は思いどおりにならないからです。どんな人の前でも堂々としていたい、何の不安もない生活をしたいなどというのは、誰にも実現できないことです。

 

 

 

具体的な行動目標を立てる

 

具体的とは、いつ、どこで、何をするのかはっきりさせることです。

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楽なほうと苦しいほうと、どっちを取るかという選択は人生にはありません。非生産的な苦しみをとるか、建設的な苦しみを選ぶしかないのです。どんな苦しみ方を選ぶかということです。

 

 

 

不安には、人を行動に駆り立て、危険から身を守らせてくれる働きがあります。

 

 

 

神経質な人は、頭のなかをすっきりさせたがります。経験から学ぶより本から学ぶことを重視します。

中略

観念的な人は、知っているということで満足してしまいがちです。

 

 

 

不安が起こるのは異常ではありません。不安をどう評価するかが大事なのです。

中略

そのままにしておけば何でもない不安を、これがあるために生活ができないと大げさに考えてしまう、それが問題なのです。

中略

不安が起こったときに、逃げることなく、今やっている行動を続けていれば、いつのまにか不安が消えていることを体験します。そうすれば、不安は恐れるに足りないものだということを体得できます。

 

 

 

頭のなかには、いろいろな観念や情景、言葉などが浮かんでは消えていきます。そういうものについても、浮かんでくるままにしておくしかありません。

 

 

 

生きていくなかでは、つらいことがあるのは避けられません。

中略

何の苦労もない極楽があるにちがいないなどという考えは、神経質な人がよく抱きがちな妄想にすぎません。

中略

そして、人は快適に過ごしているときよりも、苦しいときのほうが多くを学び、成長するものです。

 

 

 

神経質症の基本的な問題は、自分の考え方と行動にあります。健康とか正常とかいうことに対する考え方が間違っているのです。

中略

「症状」があるからどうにもならなくなったのではなく、「症状」に対する考え方が間違ったために、行き詰ったのです。

 

 

 

私たちは、生きているかぎり不安は絶えることがないということを十分認め、不安を抱えたまま生活していくことを覚えないといけません。要するに、何の心配もない楽な生活はありえないということで、死ぬまで苦労の連続だと覚悟すべきなのです。

 

 

 

■見せかけの防衛単純化

日々の生活のなかでは、さまざまな心配ごとや不安があります。私たちはそのすべてに対処して、何の心配もなく暮らしていくなどというのは不可能です。そこで不安のもとになっているものをどれかひとつだけ取り上げて、「これさえなければ安心して暮らしていけるのに」と考えるのです。

 

 

 

■部分的弱点の絶対視

自分の症状を絶対視して、これさえなければ自分は幸せになれる、これがあるから自分の一生はだめになるのだと考えるのが「部分的弱点の絶対視」です。人間には長所もあれば欠点もあるという、全体的な考えができないのです。そうして、些細な欠点を理由に全体を切り捨ててしまいます。

 

 

 

■気分本位

その日一日がよかったか悪かったか測るときには、自分の務めを果たしたかどうか、仕事がはかどったかどうかなどを基準にして測るべきで、そのときどういう気分だったかで測るべきではありません。

 

 

 

神経質という性格は、いい仕事をするのためにはきわめて有利な性格です。

 

 

 

 

それでは・・・・。